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ドイル傑作集 2(海洋奇談編) (新潮文庫 ト 3-12)

価格: ¥452
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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通勤電車にお勧め ★★★★★
短編なので、通勤電車で読むのによい。
長編の文庫を電車で読んでいると、終点までに読み切らないと、
どうしても、お昼休みが待ち遠しくなってしまう。

短編の場合は、ちょうど通勤電車で読み切れるので嬉しい。

シャーロックホームズがでなくても、
シャーロックホームズの話とどこが相似か、どこが対称的か、
どこが類似の題材かなどを考えながら読んでいると面白い。
行きがかり上、手に取ってはみたが ★★★☆☆
コナン・ドイルの短編集。ホームズが登場しない海洋奇談6編を収める。何年にどこへ発表された作品であるかの記載はない。しかし、物語のこなれた運びから、デビュー直後ではなくかなり書き慣れてからの作品であることが伺える。

娯楽短編小説として、一度読み始めたらそれなりに面白いのだけれど、しかし次から次へ読みたくなるかと言われたら否である。訳文が古風なので大人向きの体裁をとっているが、実際にはこの程度の内容なら小学生くらいがちょうどいい読者であろう。日本語を易しくして挿絵を入れハードカバーにしたら、昔の江戸川乱歩ミステリーと同様のシリーズを作れるはずである。

作者がドイルでなかったら、今頃は世に残っていないと思われる。第1集(ミステリー編)ともども、ドイルの作品を踏破する野望でもないかぎり、わざわざ読むべき作品集ではないだろう。行きがかり上第3集も読み始めているが、どうやら印象は変わりそうにない。
海には謎と危険がいっぱい ★★★★☆
ドイルには約1年程船医として過ごした時期があるそうだ。その経験を活かしてかどうかは知らないが、彼の手になる英国お得意の海洋ものはサスペンスに満ちている。誰もが死に絶えた漂流船の謎、亡霊に取り憑かれたかの様な船長の奇怪な言動、孤島で夜な夜な繰り返される殺人等々。『ジェランドの航海』はドイルには珍しく日本を舞台にしている。『ジェ・ハバカク・ジェフスンの遺書』は有名なマリー・セレステ号の謎を扱ったもの。

収録作品は以下の通り。
縞のある衣類箱
ポールスター号船長
たる工場の怪
ジェランドの航海
ジェ・ハバカク・ジェフスンの遺書
あの四角い小箱