素晴らしい作品です。
★★★★★
私は音楽大学を卒業し、オペラスタジオにて研修を続けておりますが毎回オペラのスコアとLibrettoを初めて読む時は緊張感が凄まじく、「音学苦(おんがく)」を勉強している感じが強かったのですが…このシリーズに出会ってから、難解なLibrettoも脳裏に自然に入るようになりましたし、本番の舞台のオペラ歌手より絵が素晴らしく美しいので(笑)、魅惑的な女性達に惹かれる男性の気持ちが初めて分かりました。
オペラは概して途中難解で文化的に理解しにくい部分がある為に、レム睡眠に入る場面が用意してあると有名な評論家、作曲家達も言っています。モーツァルトやプッチーニもしかり。ワーグナーもしかりです。 ただしちゃんと目を覚まさせる曲やフレーズも用意されており…この作品集で予習しておけば、オペラ本番中にレム睡眠に襲われても何も怖くありません。
また、オペラはまず言葉の壁が高いと感じてしまいがちですが、初めて聴く作品でも予習していれば音楽と演技を最高に楽しめます。たとえ…オペラ歌手達の容姿が年齢もかけ離れてており…全く魅惑的でなくても(笑)この劇画シリーズで想像力を養っておけば、最大限生オペラを楽しめること請け合いです。大学生時代から読んでおけば良かったです。