ひろさちや氏の「釈迦とイエス」は、おもしろく、わかりやすく、本当に参考になりました。但し、イエスに関しては多少間違った点もあります。
１．「イエスは弟子全員に裏切られた」とありますが、弟子のヨハネだけはイエスが十字架にかけられた時に逃げなかった。
２．「一般にはイエスに兄弟がいたと信仰されている」というのも間違いです。例えば、キリスト教の最大教派であるカトリック教会で伝統的に支持された説では、「兄弟」はアラム語の親族呼称のギリシア語直訳で、実際の関係は従兄弟であるといいます。実際の兄弟だというのは、プロテスタントの説です。
３．「復活したキリストは霊的存在だ」とひろさちや氏はいいますが、実際に主に信仰されている説は、キリストは身も復活したという説です。

というわけで星４つです。

具体的に、釈迦とイエスの行ったといわれている行動について、一つ一つ取り上げ検証した本。「仏教とキリスト教　どう違うか５０のＱ＆Ａ」読んで興味を持たれた方にお薦め！！！

但し、「政治は、どの時代の政治であれ、どの国の政治であれ・・・・・一部の人間の利益に奉仕し、残りの人間を泣かせることをする。」のところで、ひろさちや先生は、「共産主義の政治」も挙げられていますが、この世で共産主義の政治はまだ実現されていませんよ！！！旧ソ連は社会主義だったんですよ！！！それも歪んだスターリン主義の！！！それから、「一流大学に入った者でも、実力不足で中退するものがいるのですよ。」って、中退したからって、「実力不足」と決めつけるのは早計でしょう！！！私の知人の何人かは、一流大学の中退組ですが、学費が払えなかったり、社会変革の目的のために自らの人生を捧げた結果、そうなっただけのことです！！！「実力不足」？？？
とんでもない！！！

ひろさちや先生、ひょっとして、「賃金、価格（および）利潤」読んでないんじゃ・・・！！！「資本論」も読まれましたか？？？各種教典読むときと同じ集中力で！！！大いなる疑問が湧いた！！！