第1章では、市場や見込み客をどうとらえるか、顧客との関係をいかに築くかなどについて、主に思考の面から啓発を行っている。第2章では、顧客が何にひかれるかを示しながら、マインドシェアを築くための効率のよいマーケティング法を唱えている。第3章では、スポットCM、ダイレクトメール、テレマーケティングなどで顧客をつかむ表現方法を具体的に示している。第4章では、「成功する行動の鉄則」としてさまざまな角度からマーケティングのノウハウを説いている。
マーケティングでは見込み客が直面する問題の解決を売れ、など全体的に意識改革をうながすような提言が多くなっている。これは、具体的なアプローチを求めている人にはやや物足りない言い回しでもある。ただ、今までもっていたマーケティングの考えに、攻撃的な思考をプラスしようという人には役立つだろう。(棚上 勉)