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桜姫 (角川文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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恋愛ミステリー ★★★★☆
近藤史恵の歌舞伎シリーズです。
どういうわけだか、次作にあたる『二人道成寺』の方が先に文庫化されています。
帯の「至高の恋愛ミステリー」というのは、ちょっと違うかな、と思ったのですが、最後の一行で納得。
まさしく恋愛ミステリーです。
ミステリーとしては、特に凝ったトリックが使われているわけではないのですが、
落ち着いた筆致で語られる精妙な描写に、グイグイ引き込まれます。
引き込まれる展開なだけに・・・ ★★★☆☆
品のよい文章とミステリアスな展開に歌舞伎の要素が加わって、ぐいぐいとひきこまれる。
15年前に死んだとされる兄:音也、笙子はなぜ会ったこともないはずの兄を殺す夢を見続けるのか?
家族が、歌舞伎界が隠している真実は一体何なのか?
そして突如として現れる謎の美しき女形役者:銀京の本当の目的とは?

真実に向かって点と点とが少しずつ繋がり線となり見えてきたありえない過去。

キャラがこれだけ際立っているので、もうちょっとそれぞれの物語性が欲しい。
でもかなり歌舞伎が魅力的で、観に行ってみようと思うと作品です。
ミステリーとしては安易な結末説明 ★☆☆☆☆
歌舞伎好きとして、雀右衛門さんの「桜姫東文章」が好きな者として期待して読みました。そのお芝居が名題下の役者だけで自主公演という設定からウソ臭いのですが楽屋の話は出てくるし、二階半から上の役者さんまで登場して、細かいことは気にしないで最後まで一気に読みました。でも「桜姫東文章」の性別を超えた輪廻転生という内容から着想を得たのでしょうが、それは現行の郡司先生が補訂した国立劇場復活バージョンで前面に押し出されたようなもの。稚児が淵での心中場面は郡司先生の作。こんなタイトルで歌舞伎好きを誘惑するくらいなら、桜姫の先行した芝居でも調べるなり、せめてこんぴら歌舞伎で初年度に澤村藤十郎さんと吉右衛門さんで上演した古い桜姫の芝居のビデオでも見て欲しかった。桜姫というキャラクター名を使うくらいなら、ヒロイン自身に謎解きさせるくらいのことしないと。

この本について何も知らないという歌舞伎役者の友達にこの本を薦めてやろう、と途中までは思って読んでいましたが、最後の数ページを読んでやめることにしました。
面白い、でも惜しい。 ★★★☆☆
梨園とミステリーがうまくマッチしていて、独特の不思議な空気を醸し出しています。歌舞伎役者という特殊性を活かした登場人物がそれぞれ魅力的なので、視点が次々移動して読み辛いのも許せます。ただ、脇役の数が多く、彼らの物語も垣間見せる割りに短い話なので、本筋について掘り下げ不足の感じがします。謎解き以外にも愉しめる物語だけになんだか勿体無いですね。