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自衛隊が世界一弱い38の理由―元エース潜水艦長の告発

価格: ¥1,400
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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非常に的を得た内容です。 ★★★★★
同業者ですが、非常に的を得た内容でした。
きっと海自という職場を好きで、そのあるべき姿を普段からよく考えて勤務されていたからこそ、この組織の歯がゆい一面をあえて指摘されたものと思います。よく自衛隊や海自を過大評価した記事や本を目にしますが、この本の内容には9割方は賛同できます。「常在ゴルフ場」とまでは言いませんが、悪く言えば「公務員化」したような方や、思考が硬直化して問題意識をあまり持たない方もたくさんいることは確かです。対潜戦についても筆者が言われるとおりであり、組織編成も然り、ROEも然り、現職の多くの者が思っているであろうことがよく代弁されています。
あくまでも主観的にですが、よく書かれた本だと思います。
政権交代だ!無駄の極致自衛隊を即刻解散し、日本軍を創設しよう ★★★☆☆
 自衛隊と日本の国のあり方を考える入門書としては、まずまずの本だと思う。

 著者は元自衛官であるから、現場で感じた法整備の無さ、官僚組織の限界、実際にありそうにもない想定での訓練、自衛官の心のたるみなどを率直に述べている。

 タイトルに不満を述べている方もいらっしゃるが、本のタイトルなど売らんがために出版社が勝手につけてしまうのだから仕方あるまい。著者が提唱する装備や戦い方に不備があると門外漢が言っても本当のところは分からないのが実情だろう。このような議論を国民や政治家があえて触れない異常さが問題なのである。チョウニチ新聞と揶揄される反日新聞社が自衛隊を叩きまくり、事なかれ主義の官僚組織の中で、実戦を経験していないのだから仕方がない。

 日本人が世界平和に貢献したいなら、積極的に国際紛争の現場に自衛隊を派遣し、実戦を経験させねばならぬ。それでこそ、現実的な装備も法体系も揃うし、常に自衛官の命を預かる指揮官と政治家の能力も上がり、チャイナを除く各国から賞賛・尊敬される日本という国ができる。
 この本はそのための啓蒙書であり、やがては不要となることが著者の願いなのではないだろうか。読んで多くの国民が議論に参加し、大急ぎで自衛隊をまともな軍隊にすることが願いなのではないだろうか。しかし、残念だが、遅すぎたのである。
今こそ、この本を読むべし! ★★★★★
いよいよ民主党政権の誕生となった。
今までの自民党の軍事防衛が愚策であるとしても、民主党政権では更に国防が蔑ろにされることは明白だ。
自衛隊を否定する社民党の防衛大臣が誕生する、という冗談のような事態も有り得るのだ。
昨今自衛官の不祥事が大きく報道されるが、
日頃は罵倒しながらも、高い規律と優秀な人材が集まることを当然のように思う日本人。

この本は中国に尖閣列島を占領される、という何とも嫌な近未来を描いている。
元海自潜水艦艦長だけあって、そのリアル感が恐ろしい。
「極めて希望的な推測でも武力行使を許可されるまでに30時間以上かかる」と著者は推定しているのだが、
民主党政権になった現在は更に混乱を極めるのではないか。
反米を露わにする民主党には不安ばかりだが、一つだけ、
「内局」の人間に対してだけは、官僚を目の仇にする民主党政権にどうにかして欲しいと思ってしまった。
唯我独尊 ★★☆☆☆
エース艦長?
海上自衛隊は実戦経験がないのにエースが存在したんですねえ
訓練と実戦の違いもわからずエースを名乗るところがなんともはや・・・
内容的には軍事知識のあるものなら誰でも感じるであろう問題点を
軍事専門家以外の人にもわかるようにセンセーショナルに扇動してありますが
いかんせん エースを名乗るだけあって 唯我独尊
自分を育ててくれた組織への愛情が感じらませんね。
手遅れになる前にすべての国民に読んで欲しい ★★★★★
意表を突かれた。
自衛隊は軍事費でだけで言えば世界有数だが実体は防御に偏ったいびつな軍隊で、実際には使えないよ、という話が淡々と語られるのかと思っていたが、実際は「中国が魚釣島の占拠から日本侵略を開始する」という設定の、リアル過ぎて笑うに笑えない日本のお粗末な防衛体制を誰の目にも明らかになるように計算されたフィクション小説からスタートする。その後に、そうなってしまう理由を詳細に解説していくという構成になっている。

おかしい。とにかくおかしい!そう思わずにはいられない、自衛隊の行動(法にしばられているがための)と政府の腰抜けの対応。
しかしこれが今の日本の現実なのである。
これを読めば憲法改正の必要性が誰にでも分かるのではないだろうか。分からない人間はどうかしている、と言い切ってしまっていい、それほどに背筋が寒くなる小説だ。

元潜水艦長である著者が、その実体を知るがゆえに国民に対して訴えざるを得なかった自衛隊の実質戦闘力のなさを、多くの国民に知ってもらい、「このままではだめだ!」と思ってもらうために書き下ろした渾身の1冊だ。ただ怖いのは、中国がこの本を読んで「やはり読み通りだ。」と日本侵略を早めることだ。