Shape Your Body Workout [DVD] [Import]
価格: ¥1,243
今の時代、安全で効果的なエクササイズを選ぶことの大切さは広く認識されているというのに、1992年のベスト・セラーとなったシンディ・クロフォードの大愚作『Shape Your Body』が再リリースされるとは言語道断だ。水着姿のシンディは、体をそらしたり回したりしてボディを誇示するが、彼女以外の人間にとってはまったく意味のない運動と言わざるを得ない。彼女が次々と実演して見せるのは、効果がない上に背中や間接を痛めるとして、フィットネスのプロたちが20年も前にメニューから外した運動なのだ。シンディの動きもひどく雑で、まるっきりコントロールがない。ハイ・キックの時に背中が曲がっているし、スクワットの時にひざの位置とつま先の位置が離れすぎているという調子。エクササイズのチョイスと実演がまともな場合でも、シンディは速く動きすぎ、屈伸を2秒間隔で行なったりしている。これでは筋力よりも勢いに頼る結果になってしまう。本作の企画・コーチを担当したトレーナーのラドゥ氏には、高速ドンキー・キックと脚のスウィングと胴体回しを永遠に繰り返す刑を言い渡したいところだ。
“テレビの前でご一緒に”をうたい文句にした本作は、ジョークとしか言いようのない内容だ。いや、真似をすると本当に体を痛めるから、ジョークでは済まされない。実際、本作が初めてリリースされた際には、フィットネスの専門家ペグ・ジョーダン(『Fitness Instinct』の著者)がCNNに出演し、このビデオの危険性について以下のように訴えた――「ある脊椎指圧療法師からの電話で知ったのですが、あのビデオ1本のために12人が背中を痛めて治療に来たそうですよ!」。もし本作をすでにお持ちなら、見るだけにして、くれぐれも実行しないことだ。(Joan Price, Amazon.com)