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対岸の彼女

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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『「本屋大賞」事務局(http://www.hontai.jp)』からノミネート作品のPOPが届きました!
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(Copyright© Web本の雑誌 POP王 POP姫)


後味が… ★★★☆☆
友達のススメで読んでみました。
次々と読みすすむ感じで、退屈はしない作品ですが、
どうも、暗い気持ちになってしまい ちょっと苦手でした…。
人生の彩り ★★★★☆
ある女流棋士が、大変高い評価をし、人生を変えた一冊として紹介していました。僕は彼女が新聞に連載していたエッセイが好きで、どうすれば彼女のような女性の人生が変わるのか知りたくて、この小説を手に取りました。

(私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。)こういう書き出しで始まるお話に、ああ、人生の転換願望の主婦の、結局幸せは足元にありました、という「青い鳥」話かなとも思いましたが、決してそうではありません。一人娘を育てて、やや専業主婦に倦んできた女性(小夜子)と、波乱の高校生活の末、大学卒業後、実業家になった女性(葵)の、それぞれの生き様の話ですが、小夜子の現在と葵の過去が交互になっている、いわゆる変則的な交互小説です。

女性は、男性より格段に自己実現願望がつよい面がありますが、作者はそのような小夜子を、決して否定はしていません。野放図で、やや自虐的な葵という存在を反面教師としつつ、彼女の生い立ちを叙情的に披露することで、彼女達を肯定しています。結局、既婚、未婚、あるいは出産したのか否か、という、ある面女性のステータスとも思われるような人生の経緯とは、その人個人の特性にはなんの関係も無いのだ、人はそれぞれの岸辺に佇んでおり、その人以外にはなれないのだということを、香山リカよりも何年も早く、こんなすばらしい小説にしてくれていたのですね。

小夜子が清掃に向かう部屋の住人、葵の親友ナナコの家族。いろんな人たちが私たちに絡んでくる。それでこそ、僕らの人生に彩りができるのですね。
読んでよかった。 ★★★★☆
ああ、これは読んでよかったと思えた本。

30代〜40代の女性には、共感できるところがたくさんあると思います。




家事はゼロ掛け算。

すべてきちんとできていてゼロ。

どんなに頑張っも、ゼロに何をかけてもゼロになる。



私たちは、何のために歳を重ねるんだろう。

・・・その答えを、主人公は最後に見出していく。



男性には退屈なだけかもしれないが

女性には生きるヒントが得られるかもしれない。

家庭をもつ女性も、仕事に生きる女性も。



人との関わりについて考えさせられた。

この本には、友情という言葉が、まったく出てこない。

しつこいほど、女同士の関わりについて語っているというのに。

そこがまた、面白いところかもしれない。

描写は優れていると思うが・・・ ★★☆☆☆
直木賞っていうのにつられ手に取った。あと主人公たちの年齢が近いのと
同性であるというのもあり、共感できるんじゃないかと
期待したが…

正直まったく共感できなかった。葵の過去のエピソードが
若干楽しめたくらいだった。自分が子持ち主婦か、あるいは
そういう立場の人が周りにいないと入り込めないと思う。
自分の周りには既婚・未婚含めほぼ全員上昇志向の
キャリアウーマンしかいないから、全然身近じゃない世界
でがっかりだった。
たった今読み終えました。 ★★★★★
すでにこれだけの読者に支持されている名作ですから、
改めてレビューなど書かずもがなと思いましたが、
やはりこの感動を伝えずにはおれません。
人との関わりに必要以上に神経をすり減らす社会、
特に女性にとっては生き方の選択肢が増えたために
悩みも深くなる一方の現代で、生きることへの
精一杯のエールをもらったような気がしました。
物語の最後で、もう一度葵を訪ねる小夜子の勇気に拍手。
そして、ナナコのようなピュアな友人の存在をありありと
信じさせてくれた著者に感謝です。