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八日目の蝉

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
Amazon.co.jpで確認
言いにくいことだけど ★☆☆☆☆
やはり子どものいない人だから書けた、書ける、書きたかったのだと思います。
自分の子どもを奪われることの恐ろしさ、永遠の地獄が本当には理解できないのでしょう。
こんなテーマで感動作を作り上げてほしくない。
もっと他に書くことを探してください。
泣けて泣けて止まらない ★★★★★
胸がキュンとする
最初の数ページの展開からもうすぐに
泣けて泣けて泣けてしょうがない

フェリー乗り場でのシーン
さあ、はやく、はやく走って、後ろを振り返らないで!
そう、つい叫んでいる自分がいました

角田光代の企みは
ここに見事成功しました
また、感動をまっています
直木賞作家・角田光代の “泣ける”感動作 ★★★★★
もとは’05年11月から’06年7月まで「読売新聞」夕刊に連載された、直木賞作家・角田光代の“泣ける”感動作。檀れい、北乃きい出演によりNHKでドラマ化され、’10年春放映された。
ドラマを観て感動した妻が「BOOK OFF」で見つけた原作の単行本を私も手にしたわけである。

不倫相手の乳幼児を誘拐し、3年半も逃亡生活を続けた野々宮希和子。彼女により薫と呼ばれて暮らし、希和子逮捕と共に本当の親元へ帰され、今は大学生となった秋山恵理菜。しかし恵理菜もまた妻子ある男の子供を身ごもる。

希和子と薫の逃亡生活を三人称で1章、2章では一人称で主に恵理菜のことを描きながらも希和子事件の実際のあらましにも触れている。この小説からは、このふたりの“母性愛の強さ”を感じないではいられなかった。世間一般には「犯罪」として、また「愚かな女」として「間違ったこと」をしたシチュエーションだろうけれども、すべてを捨ててもただひとつの大切なものを守りたいという思いが行間から切々とうかがわれるからである。

新聞連載小説でありながらこれほど魂が揺さぶられる物語を読んだのは、吉田修一の『悪人』以来であった。
とりわけ、ラスト数ページの希和子の描写が、ここまで読んできた者のこころをしっかりと捉えており、言葉ではいえないほどの余韻を残している。
前半の緊迫感が最後まで続けば..... ★★★★☆
本作は読売新聞の夕刊に連載されていたものだが、連載終了後の紙上インタビューで角田氏はこう述べている。「私はロクでもない男を愛人にする女、その愛人の幼児を誘拐する女の心理を理解出来ない」。気負いのない清々しい発言だと思った。読者が本作の世界を、作者と同一のスタートラインに立って読める所以である。

インタビュー通り、ヒロインの"心の闇"(何てあやふやな言葉)を暴き出そうとの驕慢な姿勢はない。むしろ、作者はヒロインと行動・思考回路を共にしているかの様である。紙オムツ、ミルク、風呂入れ、離乳食など、子供を持った人なら誰でも経験する瑣事を丹念に描く一方、ヒロインの狂気を自然な形で映し出す。ヒロインが「...私には分からない」と呟く時、作者の胸中も同様だったのではないか。ヒロインが時折垣間見せる狂気を除けば、あたかも日常を描いているかのような筆致なので、読む側と作品との間に距離感が無い。一方、作品が醸し出す狂気が次第に堆積して行き、息苦しさが増す。

宗教団体の部分はやや疑問。世間から隔絶された世界が必要だったのだろうが、物語が別の方向へ行きそうで、この部分で気が逸れた。続く小豆島での生活が本作のハイライトであり、牧歌的日常の中に潜む静かな狂気と危機感を描いて圧巻だと思ったが...。続く薫の章は必要だったのであろうか ? 「誘拐が子供に与える影響の深さ」、「実子が戻った事に依る家庭の崩壊(元から崩壊していたが)」、「誘拐犯の子が選択する、犯人と似て非なる前向きな人生」と言ったありきたりの内容が書かれているだけ。本作を通して、「家族のあり方」や「人生の意義」を問い掛けると言う趣向は分かるとしても、前半と比べ平凡に堕する感は否めない。常に前向きな姿勢を見せる作者らしい結末とも言えるが、本作の場合、"終らせ方"に何か一工夫あっても良かったのではないか。
ふたつよいことさてないものよ ★★★★★
「自分の環境は、選べるものと選べないものがある」そういう当たり前のことを再確認させてくれた作品でした。
設定が奇抜で感情移入出来ないかと思って読んでいましたが、徐々に2人の主人公に引き込まれていきました。
hopelessなようでhopefulな作品。
自己の現状に疑問を感じている人に、過去への諦め・許容と未来への希望を感じさせてくれると思います。
角田作品は他に「対岸の彼女」や「空中庭園」を読んで私の好みではなかったですが、この作品は一味違うと感じました。
くうちゃんのオススメ ★★★★★
せつなくて、泣きそうになります。
ドラマにもなり、映画化もされました。
シロクマ店長文芸専門店パート1 ★★★★☆
不倫相手の子供をさらい逃亡する希和子。彼女が手に入れたものとは…!?★重い…。とにかく重い内容でなかなか読むのが進まなかったのが正直な所です^^:★このままこの重い内容で終わって行くのと思っていたらラストは、意外にも希望が残る終わり方であったのでホッとしました★本当の親子ではない2人。似せの母なのですが、その母性愛の深さにグッと来るものがあります。★そして、見かけだけの家族の姿…。本当の家族であっても見せかけの虚像の姿。現代社会の家族の姿を浮き彫りにされていてサクッと読める内容ではないのですが、読む価値がある1冊です。
シロクマ店長文芸専門店パート1 ★★★★☆
不倫相手の子供をさらい逃亡する希和子。彼女が手に入れたものとは…!?★重い…。とにかく重い内容でなかなか読むのが進まなかったのが正直な所です^^:★このままこの重い内容で終わって行くのと思っていたらラストは、意外にも希望が残る終わり方であったのでホッとしました★本当の親子ではない2人。似せの母なのですが、その母性愛の深さにグッと来るものがあります。★そして、見かけだけの家族の姿…。本当の家族であっても見せかけの虚像の姿。現代社会の家族の姿を浮き彫りにされていてサクッと読める内容ではないのですが、読む価値がある1冊です。
ブック&カフェ かえるのうた ★★★★★
誘拐犯の女性と、誘拐された女の子、2人の逃亡生活とその数年後の物語。「罪」と「愛情」というテーマを鋭く描きながらも、その根底にあるものは生きることへの肯定観。お勧めの一冊です。
ぶんぶく堂 ★★★★☆
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス★2部構成。1部は不倫相手の子供を誘拐、そして逃亡生活を送る希和子。このままでは救われない、でも一日でも一緒にいたいという葛藤の中、必死で逃げる母子。2部は実の父母の元へ帰ったけれど“父の愛人に育てられた子供”という好奇の目にさらされながら生きていく恵理菜とその家族。家にいたくない母と、女にだらしなく嘘ばかりの父。そんな両親に育てられる子供と、血はつながってなくても愛情たっぷりに育てられる子供…。子供は親を選べない!重く、悲しい話だが最後の“明るい希望”に救われる。
himaママ文庫 ★★★★★
最後から数ページの1行に、えぐえぐ言って泣いてしまいました 
救いようのない主人公ですが、憎めなく、同情してしまう。タイトルに込められた思いも良いです
ママ侍の本棚 ★★★★☆
この人の書く、女の人が好き。子育てって何なんだろう。生きるって?
星☆月☆海☆☆ ★★★★★
不倫相手の子供を誘拐し、自分の子供として育てていく主人公と、育てられた子供の2人の視点からストーリーが展開していて、すごく面白い!家族のあり方を考えさせられた作品です。 
星☆月☆海☆ ★★★★★
不倫相手の子供を誘拐し、自分の子供として育てていく主人公と、育てられた子供の2人の視点からストーリーが展開していて、すごく面白い!家族のあり方を考えさせられた作品です。
平凡屋 ★★★★★
不倫相手の子供を誘拐するところこら始まるこの物語。絶望的に思える逃亡生活の中で、この子さえいればと希望を持つ主人公に、いつの間にか自分も引き込まれて同じ希望を持っていました。“同行二人”いつまでも二人でどうか逃げ切ってくれないだろうか。しかし、...誘拐された娘の視点で語られる第2章。自分を本当に愛してくれる人は誰なのだろう。愛を注いでくれた人は犯罪者だった。帰るべき家族に自分の居場所はあるのだろうか。徐々に鮮明な記憶を取り戻す、娘が、最後に思い出した誘拐犯である母の叫びに涙しました。
オフィスCK ★★★★★
犯罪者である主人公に完全に同情しました。読み始めたら止まりません。最後の数ページはページをめくる手の震えも止まりません。今のところ人生で一番面白かった本です。
こもも堂 ★★★★☆
【2008年本屋大賞第6位作品】◆なんだかなー。
そんななんともいえない読了感。
妙にリアリティがありすぎて
オウム真理教とかぶる。◆かつて不倫していた相手の子を一目見ようと、
相手の家に忍び込むところから物語は始まる。

でも、抱いてしまうと
そのまま逃げるように部屋を出てしまい、
今日と明日が一緒にいれればいいと毎日願い結局・・・。◆
後半は大学生になったその子どもの話。

なんだかなぁと、思う。
一人の身勝手な大人のせいで
生まれて数ヶ月の赤ちゃんの将来が大きく変わる。
いくら愛情注いでも
盗んだ赤ちゃんには戸籍もなく
学校も行けない、予防接種も打たせてもらえない。
家族の団欒も知らずに過ごす。
普通の、あたりまえのことを知らない子。◆
一番腹が立ったのは
少女が船で連れて行かれるときに
誘拐した女の人が叫んだ言葉。
一見、子どもをそれほど愛してたんだっていうことを
言いたいのかもしれないけど
そんなにかわいいなら、どうして連れ去ったのか・・・。◆
一気に読み確実の1冊です。
Helloネリン堂 ★★★★★
角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。2部構成で、1部は不倫相手の赤ん坊を誘拐してしまった希和子の逃亡生活3年半。ストーリーの展開やテンポの良さに、ぐぐっと吸い込まれます。確かに今までの作品傾向からいうと著者にとっては「挑んだ」内容。ですが、さすが角田光代氏。希和子の細かな内面描写に本当の母親以上の“母”を感じさせられ、彼女達の未来を願ってしまう。2部はその十数年後、誘拐された赤ん坊・恵理奈とその家族との生活。著者の十八番というべきか、事件によって露にされた家族の綻びをなんとか紡ごうとする両親・そんな2人が自分を見る目に違和感を感じる恵理奈。恵理奈の主観に変わる事で見えてくる事件の残した悲惨な傷跡。それぞれが声にならない、叫びだしたい想いをぐっとこらえながら生きるなかで、『家族』を模索し続ける。光の少しさしかけたような爽やかなラスト、心うたれます。
おはようございますの帽子屋さん ★★★★★
途中の宗教施設からの脱出後、小豆島から俄然面白く読んだ。誘拐された当事者である子供、薫のこころの変遷が興味深い。ラストの描き方は角田スタイルの真骨頂だぜ。
よつば書店 ★★★★☆
重かったし悲しかった。ラストがまだ救われた部分はあったものの、でも読んでいて痛い本でした。もう少ししてからまた読み返そうと思う。
真木曲枝書店 ★★★★☆
おもしろい。なりゆきで愛する人の子供と行動をともにする女性の日々。どきどきして下さい。
海の彼方 ★★★★★
普通のOLだった希和子は不倫の末堕胎したが、本妻が堕胎した子の出産予定日と同時期に女の子を産んでいたことを知り、思い余ってその子を誘拐してしまう…。◆角田さん初のサスペンスは読み応えがあった。前半は乳児を誘拐した希和子の3年半に渡る逃避行の様子。後半は誘拐された子恵理奈(薫)のその後の人生。◆テーマは「家族」だろうか。希和子の薫への愛は本物でもしょせん間違っている。恵理奈の家庭は事件後マスコミや世間の目にさらされ破綻状態に陥る。その他にもたくさんの親子が登場するが、どれも問題を抱えている。が、実際問題を抱えたのは親であり、子どもはそういう親を選んで生まれてきたわけではないのだ。なぜ自分だったのか。希和子との思い出の地を訪ねた恵理奈がたどり着いたラストは爽やかだ。07/05/28
ポスト・TSUTAYA ★★★★☆
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。犯罪加害者と被害者の行き着く結末はえらくシンプルなのに、その結論に行き着く過程の過酷さがその結論の尊さを示しています。構成が巧みで、視点を変えた二部構成がお話にマッチ。とにかく納得の結末で完成度高し!心に残った言葉『見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと思うよ』『心臓の音が聞こえるけど、あんたのか赤ん坊のか、わかんないな』『憎みたくなんか、なかったんだ』
本箱屋 ★★★☆☆
不倫相手の子供をさらうという大胆な設定だけど、どうも感情移入できず。残念。