多くの人々がハリウッド映画を変革したと認め、あるいは少なくともそれがハリウッドのごう慢な興行収入への期待を後押ししていると考えていることからすれば、ジョージ・ルーカスの数十億ドルという壮大な“スター・ウォーズ”フランチャイズの起源が、かつてはどう見積もってもスタジオにとってリスクの高い計画だったとは想像しがたい。しかし、抜け目なくも、作曲家ジョン・ウィリアムズの力強く、レトロでロマンチックな音楽を、この冒険譚のドラマ、主題、技術さまざまな要素のすべてを固くつなぎ合わせる思いもよらない芸術の要として選び出したのは、ルーカス本人だった。このボックスに収められているのは、現代ハリウッドの映画音楽の中で最も成功を収め、最も有名になった3部作だ。ウィリアムズの巧みなクラシック音楽史的感覚を、彼独特のとぎすまされたメロディーやアレンジのひらめきとともに導き出した作品である。 このコレクションは、『スター・ウォーズ　新たなる希望』（原題『Star Wars: A New Hope』）、『スター・ウォーズ　帝国の逆襲』（原題『Empire Strikes Back』）、『スター・ウォーズ　ジェダイの帰還』（原題『Return of the Jedi』）のために書かれたすべての音楽を各2枚組のディスクに収録。アルフレッド・ニューマン作曲のオープニング「20th Century Fox Fanfare」（邦題「20世紀フォックス・ファンファーレ」）までもが含まれている。DSD（Direct Stream Digital）方式によるリマスタリングで音質が向上。新時代を築いた心を高揚させるウィリアムズの音楽が驚くほどに存在感ある明瞭なサウンドとなっている。3DレンチキュラーのCDジャケットと新デザインの折込ポスターつき。エンコードされたディスクを利用してオンラインで「スター・ウォーズ」のスクリーンセーバーをダウンロードできる特典もある。「スター・ウォーズ」旧3部作の究極のベスト盤。（Jerry McCulley, Amazon.com）