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機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA (532))

価格: ¥735
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:神林長平/著 出版社名:早川書房 シリーズ名:ハヤカワ文庫 JA 532 発行年月:1995年11月 関連キーワード:キカイタチ ノ ジカン ハヤカワ ブンコ ジエ-エ- 532 きかいたち の じかん はやかわ ぶんこ じえ-え- 532、 ハヤカワ シヨボウ ハヤカワシヨボウ 6942 はやかわ しよぼう はやかわしよぼう 6942、 ハヤカワ シヨボウ ハヤカワシヨボウ 6942 はやかわ しよぼう はやかわしよぼう 6942
可もなく不可もなく ★★★☆☆
何の参考にもならないだろうが、ファンなら楽しめるはずだ。純粋に面白いと感じなくとも、著者を知るうえで。
個人的には結構好きだ。

でも一番面白いと感じたのはレビュアーの中に、時間を飛び越してきた人間がいたことだ。


単なる書き間違いだろうが、SF作品のレビューとしてはなかなか夢があってよろしいね。
時代を感じてしまいました ★★★☆☆
 ハードSFです。
 「七胴落とし」「敵は海賊」シリーズや、「戦闘妖精・雪風」「永久機関装置」などで有名な神林長平さんの復刻版です。単行本の初出は1987年ということですから31年前の作品です。
 主人公の邑谷武は、頭脳にコンピューターチップのTIPを積み込んだ人間と機械のハイブリッドソルジャー。彼は火星の知性生命体マグザットとの戦いに選ばれた火星生まれの特殊兵団の戦士だった、はず。しかし、気がつけば彼は1976年の新潟でしがないコンピューター技師になっていた。これは現実ではない、俺はハイブリッドソルジャーだったはず。二つの記憶を持ちながら生きる彼のもとに、軍での友人の中条からの連絡が入る。彼は、彼より未来、2131年の新潟にいるという。やはりマグザットとの戦いは続いており、彼の肉体は遠い火星にあり、今ここで見ている世界はかりそめの疑似空間に過ぎないのだと感じた刹那、マグザットの攻撃が始まる。時空を超え、友を探し、追ってくる何か、マグザットかそれとも別の何かか得体の知れない何かと戦い続ける武。彼は敵と戦ううちに、自分と戦う敵の正体に気づく。
 というようなストーリーのハードSFなんですが、いかんせんちょっと古い。
 大本のネタ自体は別に古いネタでもないんだけれど、途中の戦闘シーンや、機械生命体やコンピュータ内部での電脳世界(という自分の言いかたがまた死語くらい古いんだけれど)での描写が、30年前なら斬新だったのだろうけれど今読むとあまりにありきたりな感じがしてちょっと冷めてしまいました。ネタバレしちゃうから書けないんだけれど、機械知性の始まりと人類意識の始まりの関係性っていうテーマはあまり他にないんだけに、そこがきれいにすきっともっとまとまったら、或いは、今著者が同じネタで小説を書いたらもっと凄いものが出来るだろうなぁと思うだけに残念です。
ロマンス ★★★☆☆
 1987年に徳間ノベルスとして出たものの文庫化。
 もともとは1986年に『SFアドベンチャー』に連載されたもの。
 これでもかというくらい、神林テイストが詰め込まれている。機械と人間の融合、コンピューター・ネットワークの仮想世界、得体の知れない異星人との戦い、世界の変容、時間の混乱。
 繰り広げられるストーリーも、いつもどおりだ。面白いのは、ロマンスが盛り込まれている点。神林作品としては違和感がある。結末もちょっと意外な感じだし。
 神林作品としては、ハードSFに柔らかみを加えたものと位置付けられるだろうか。
時間の概念 ★★★★★
人間と機械では、時間の方向が違う。逆なのだ。
火星で戦っていたマン・マシン・ハイブリッド・ソルジャーの主人公は敵である機械生命体マグザットのために過去の地球に飛ばされてしまう。そこで静かに暮らしていたが、やはりマグザットも来ていた・・・

ハイブリッドであるために時間を旅できる(自由にではないが)主人公と、執拗に追いまわすマグザット。そこにその時間の事情も加わり、複雑な紋様を描いています。最後は神林長平らしい終わり方です。

神林得意のテーマ、疾走感のあるハードボイルドなストーリー ★★★★☆
神林長平らしい複雑な設定が施されている。テーマは、機械と人間の相克、時間。

脳にチップを埋め込まれた火星軍のハイブリットソルジャー邑谷武。無機生物マグザックとの戦闘に破れ、時空を飛ばされた彼は1976年の新潟に転移した。物語はその10年後の1986年から始まる。戦友中条が未来から送ってきたメッセージが届いたとき、邑谷のいる世界も変容し始める・・・。機械が認識する時間と、人間の時間の流れる方向は異なるといった独特の理論を背景にして、神林長平独特の世界にしあがっている。

スピード感のあるハードボイルドな文章が魅力。ハイブリットソルジャーが身体に埋め込んでいるTIS(戦術情報プロセッサチップ)は様様なコンピュータに侵入できるなど、さながら攻殻機動隊的世界。本作は、当時SF界で隆盛していたサイバーパンク的系譜に連なる作風。登場人物も多くなく、作品スケールとしては神林長平の代表作に比べるとこぢんまりとしている印象はあるが、疾走感あふれる展開は退屈ではなく、ファンであれば十分楽しめる。