Heavy Horses
価格: ¥1,020
1977年の前作『Songs from the Wood』と同じく、本作には前作から引き続くテーマがところどころ顔を出す。『Songs from the Wood』は神秘的な雰囲気をかもし出していたが、それ以上に本作のサウンドは大地に根ざしている。実際、9分間のタイトル曲は、イングランドの農耕馬への叙情詞であり、近代的な農耕機具が初めて登場したときの農場労働者の悲しみをイアン・アンダーソンは歌っている。また、「牝馬を探してきてやろうか、おまえの立派な牡馬の種をはらむような」ともっと色っぽい歌詞もこともなげに歌っている。たしかに本作には、ネズミと一緒に午後の紅茶を飲む話など無駄話が多いが、「Moths」「Acres Wild」といったトラックは、本作がジェスロ・タルのアルバムの中でもマスト・アイテムだと教えてくれる。(Kevin Maidment, Amazon.com)