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エモーショナル・ブレイン―情動の脳科学

価格: ¥3,570
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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情動の科学に変革をもたらした権威による一般向け科学書 ★★★★☆
 ラットの恐怖条件付け実験を通じて、それまで科学的に捉えるのが難しかった情動を扁桃体という脳の構造と結びつけた著者の研究成果を中心に、情動研究の歴史の紹介、進化的意味や様々な病的状態との関係性についての考察に至るまで、広い視野で概観されている。
 情動についての歴史的理解に修正を迫る内容のせいか、文章中に著者の主張の重複が多くやや冗長な印象を受けることと、日本語の訳文の難解さ(一部にはあきらかに辻褄の合わない誤訳も)が難点だが、このような第一級の研究者の著書が日本語で読めるだけでも幸せかも。さすが出版社の方針もあってか原著の注釈や参考文献も省略されていないので、さらに深めたい方にも有用だろう。
 原著は1996年だが、2003年の日本語版に著者自身が寄せた序文でこの間の研究の進歩について概観しているので、2003年までの成果についてはおおむねフォローされているとみて良いと思う。ちなみに2010年9月3日の日本での講演会でも、細部の物質的基盤や、病的状態からの回復に関連する消去についての研究など、一部進展がうかがわれ、意欲との関係づけなど思索も深まっているようだったが、核心部については本書に述べられていることでほぼつかめるので、出版年代の古さは大きなデメリットにはならないと思う。
 私自身は日本語の読みにくさの問題から手元に置く必要までは感じず図書館利用で済ませた。

 難解な日本語については、原文を提示して解説されている「唯我独尊的な脳システム」というタイトルのページがおすすめ。
日本語のより良いか。 ★★★★☆
日本語のやつも借りて読みましたが、やはり訳本なのでわかりにくい箇所もあったりします。英語でだいじょうぶならこっちのほうが安いしおすすめかと思われます。
人は合理的な動物、そして情動的な動物 ★★★★★
脳に関する研究はこれまで、私たちの認識能力にかかわる部分が特に集中的に行われてきてた。著者のルドゥーは、そういった中で、むしろわれわれの情動に注目し、それがどのようにわれわれの脳内で実現しているかに取組んできたこの分野の第一人者である。

「人間は理性的な動物である」という発想は、特に西洋の文化圏において支配的であったが(ヒュームやスミスと言った哲学者もいたが)、進化論的な発想が広まるにつれて、その見方に修正が迫られている。情動とは、われわれ動物としての人間がその生きていく上で欠かせないものであり、進化の過程で発達してきた認識能力との強い連携を築き上げてきたものなのである。

ルドゥーの文章は、教養に裏打ちされた文学的な色合いさえ持つクリアーな議論の脳科学の良書であると言える。
人間の持つ「恐怖」に対する科学書 ★★★★★
脳科学のトップレベルの研究者が、「恐怖」を自然科学で詳細に解明した本です。
初版が少し古いので、その後研究が進んでいるところもありますが、
脳を理解したい方々にとっては、必読書です。

ただ、著者が「恐怖」の専門家であることから、
「歓喜」については記述が少ないことが残念です。

情動については、アントニオ・ダマシオの「感じる脳」が最新版です。

また、脳についてはまだまだ解明されていないことも多いのが実体です。
最新の脳科学を踏まえた哲学書が仮説を提供しています。
こちらはダニエル・デネットの「自由は進化する」がお薦めです。
情動記憶に関する知見の全てがこの1冊に ★★★★☆
 情動記憶に関する研究の第一人者であるジョセフ・ルドー著の訳本です。情動記憶に関してこれまでに得られた知見が丁寧に記されています。脳の科学に興味のある人は一読する価値のある1冊だと思います。日本語的に?と思う箇所がいくつかあるので、英語に自身のある方は原著を読んでみるのもいいかもしれません。