主人公は、小さな頃から苛めやチカンに度々遭い、
人間関係が結べなくなっていた。
高校の時に、虐めから守られることと引き換えに、
上級生の強くて変な(サド)双子の兄弟に「飼われる」ことになり、
大学生になった今にいたっても関係が続いている。
世間的には歪んだ愛情関係も、当人の間では上手くいっているように
見えたが、新たに出来た主人公の隣人の存在がその関係を変えていく。
なんていうか、主人公が周りの人々に愛されすぎていて、
ちょっとどうなのよ、と思う部分もありますが。
ハーレクイーンなんだ・・と、割り切ってよむと
なかなか楽しめます。
不器用な人がたくさんでてきて、
不器用な愛情表現をするところが、妙に愛しいです。
本文のモノクロの絵がとてもいいです。
表紙のカラーが下手っぴなので相当損をしているのではと思います。
SMホモが平気な人は是非一度読んでみて下さい。