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ピンポン (1) (Big spirits comics special)

価格: ¥918
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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少年漫画の裏表 ★★★★★
 ドラゴンボール、ワンピースなどではヒーローが存在する。 それは友情、勝利、栄光などが主題と
なり物語が進行するわけだが、そこには描かれない嫉妬、挫折、努力、才能なども当然あるわけなのである。
ヒーローになれる側の苦労、なれない側の苦労、重く陰鬱になりがちなテーマだがそこが、何よりも綺麗に
描かれている。 この作品の登場人物は飽くまで禁欲的に卓球で生きる。 それは一見不毛とも見れるが、まるで
人生を凝縮したかのように美しい。 競走原理に捕われている、そうでない人にも是非読んでもらいたい。
荒々しい絵が魅力を最大まで高める、世界に惹き込まれる作品。 ★★★★★
映画から原作と入ったものですが、非常に素晴らしい作品ですね、、

絵はお世辞にも綺麗とは言い難いです。線は最近の漫画の様に綺麗で見易くはなく、荒々しさが最初目に付く独特の絵柄です。
最近の漫画に目が慣れた人がこの作品を見ると、絵柄が駄目だ、と拒絶する人も少なくないでしょう。

ですがそこで放り出し読むのを止めないでください。

その絵だからこそ、これだけの人間模様を書ききれる。
その荒々しさに、とても惹き込まれていつの間にか夢中になる。

松本大洋の作品は多くがそうなのですが、白と黒の様に、相反した性格の二人のキャラが居ます。
この場合は、ペコとスマイル。

人間自分の欠点を補える人ほど惹かれるとは良く言ったもので、この二人のバランスが非常に美しく、完璧です。
その二人を中心とし、様々な個性的なキャラクターが複雑な人間模様を紡ぐ。
その人々の中に、誰一人として無駄なキャラはいません。片瀬高校の部長も、個人的には非常に好きな一人です。

そして特筆すべきが試合における静と動の切り替え。
テンポ良く、ダイナミックな試合を展開していたかと思えば途端にそこだけ時間が非常に遅く(極端に言えば止まった)なり、そこから生み出される緊迫感は既に漫画の域じゃありません。

そして各キャラの挫折や嫉妬、才能への苦心。
よくこれだけの物を、たった五巻に収め切ったものだと思います。

非常に良く完成された、一つの出来上がった作品です。これ以上、足しも出来ないし引きもできない。そうすると途端にバランスが悪くなる。
物書きとしてとても優れた人物だと、松本大洋に対しこの作品を読みそう思いました。

大分昔の作品では有りますが、一度読むことを強く奨めます。
読後の満足感はとても大きく、何度も何度も読みたくなる。ただ、青春、努力なんてスポ根ではなく、もっともっと深いものが中枢にある。
どうか一度手にとって観て下さい。
卓球の物語だけど,むしろヒーローの物語 ★★★★★
卓球の物語だけど,むしろヒーローの物語.ヒーローと惹かれに憧れる人間,そして才能のある人間とない人間の物語でもある.それを卓球という最速スピードの球技の勝負を通して描く.そこで描かれる現実は,残酷でもある.

「知っているか?血って鉄の味がするんだぜ」

とても好きな科白です.
映像として”読む”マンガ ★★★★★
当たり前だがマンガとアニメーションの最大の違いは「動くかどうか」です。
しかし紙に書かれた漫画であっても、この「ピンポン」に見られる位、徹底的に動きにこだわって描かれると脳内では殆ど動く映像として再生されてしまうような気がします。
この映像派の「巨匠」の一人はいわずと知れた大友克洋氏だと思うのですが、あれ程までに書き込まずにはいられないのなら漫画から離れて映像表現というフィールドに踏み出すことはある種必然であったことは理解できます。
ただし漫画というメディアとそれを愛する人々にとっては大きな損失でしたが。
幸い松本大洋氏の方は漫画での可能性を今も意欲的に追求されているわけで頼もしい限りです。
松本氏のもう一つの代表作と言えば「鉄コン筋クリート」ですが、あちらも相当に「動く」漫画でした(アニメ化されてしまいましたね)。
あのフィクション全開の世界と同じ位デフォルメされたキャラクター達の動きが卓球というスポーツに真正面から取り組んだこの作品に違和感なく表現され、読み手を刺激する辺りはやはり作家としての実力なんでしょうね。
独創的で個性的過ぎるとも言える画風は好き嫌いが分かれるかも知れませんが、本作は漫画という成熟したメディアのポテンシャルを感じさせてくれる好例だと思います。 必読!
まさに圧巻 ★★★★★
 自分は映画を見た後にこのマンガを読んだ人間ですが、このマンガに出会えてよかった。ストーリー、絵、演出力、構成、キャラクター全てにおいて満点なマンガでした。

 結構賛否両論なこの絵柄ですが、別に下手と言うわけではありませんね。むしろ漫画と言う表現手法においては最高水準だと思います。マンガに必要な一場面一場面を切り取るという力が群を抜いています。アップ、ロングの切り替えによるキャラクターの心理内表現、映像分野で言うカットの切り替えで実際に動いているかのような映像的表現、どこに目線を置いて見ているかなどの視覚効果表現が上手すぎます。何年もかけて作った映画、そんな感じです。

 またストーリーが素晴らしく、何回にも分けて描かれる主人公やそれを取り巻く人物たちの心理描写は、圧巻の一言。5巻まで一気に読むと感動で涙が出てきます。まさに青春の栄光と挫折。

 ヒーローとか正義の味方なんて年取るごとに忘れていく言葉なんだけど、このマンガを読んでその存在を信じたくなりました。
きれいでした! ★★★★★
対応も早く嬉しいです! さっそくよみます。 商品状態もんくなし! よい買い物をさせつもらいました。