こういう発想がどこから生まれてくるのか?まさしくその通りのような感があって誰も口にしなかったのだけれども、この人は突如としてそういう、いい意味でとんでもない金言を繰り出してくる。
『無頼伝涯』の時もそうだった。「犯罪を犯した人間がただ悪いのであって、それを社会が悪いだ、環境が悪いだ、無限に罪を薄めていく」と。まさしくその通り。この人の本からはルサンチマンを感じるが、ただそういったコンプレックスから繰り出される金言は素晴らしい。
黒沢はかっこ悪い、みっともない、情けない。
かつて、こんな男の生き様を描いたマンガがあったであろうか?
でもそんな男が福本節にかかるとたまらなくカッコイイのである。
この4巻で、いよいよ行動を起こす黒沢。
この男の最強伝説を目撃するためには読むしか!