良いです。
★★★★★
暖かくて優しい雰囲気のお話です。私はとっても好きです。
この方の絵は、線が細いので、繊細な話が良く似合いますね。
続編が出て欲しいです!
この1冊に、話しを詰め込んだ感があります。もっと、日和が復学するしないで揉めて欲しかったですし、間宮さんも、もっと駄々をこねて欲しかったですwww
復学してからも、会いに来ちゃう間宮さんを、見たいですね。卒業して、オランダで結婚しちゃう所も見たいですww
優しくて温かくて可愛い話
★★★★★
初期の文学的な痛いくらいセンシティブな藤さんが好きですが
最近になって、その特徴を持ったまま柔らかく温かいタッチに
絵も内容もなったと思います
藤ワールドぽい独特の雰囲気と詩的なモノローグは残したまま
痛い・切ないヒリヒリしそうな展開は抑え目に
甘い恋の気持ちや相手に理解されたい!という
【恋愛】中心に話が進んでいきます
小説家で資産家なのに幼少時に愛情に恵まれず
お金目的でしか人間関係を築けない
お金を与えることだけが「愛情」を与えることだ!と勘違いしている間宮と
体調不良で休学している遊覧船のアルバイトと実家の旅館を手伝っている主人公の日和
勉強や将来へ対する漠然とした思春期の焦りと
時間を持て余したほっかりあいた時間の中で
ちょっと変わった美形な年上の間宮に翻弄されるように恋に落ちていく
お互いがお互いを思っているのに
ちょっとずつずれたり、勘違いしたり
でもそれが大きな軋轢になるんじゃなくて
ほんわりした空気の中、恋人としての愛情を深めるものとして書かれていて
二人で少しずつお互いを知っていく様子は可愛いです
日和が学校に戻ろうと思ったのは、大人の間宮さんに並ぶような大人になるため・・・
みたいな、長く一緒にいるためには反対に子供から大人にならないといけない
そう気づいている日和は大人で
ただ一緒にいたい!!という間宮さんのが可愛くて子供だな〜と思いました
そして間宮さんが日和と一緒にいたくて選んだ道は・・・・
藤先生の作品にはいつも「愛することの優しさ・大切さ」と教えてくれます
独特の絵柄なんだけど、初期より大分線がふんわりと柔らかくなりましたよね
この絵によって、ロマンティックすぎるモノローグとかもハマるんだと思いますし
日本を舞台にしていてもどこか海外やファンタジーぽくて
個性があって好きです
『共有する美しい思い出 離れがたい気持ち 溶けて共有した感覚
形なんかなくていいんだ』
って、いう言葉が絆の大切さ
愛情は積み重なるものなのだなぁって教えてくれます
大好きな作品
★★★★★
はじめ、あらすじを読んだときは『お金でしか愛を得る術を知らない』とあってどんなドシリアスなんだと思いましたが、間宮が子供っぽく可愛くて想像とは違いましたが心が温まるとてもいい話でした。
日和に高価なものを沢山あげても受け取ってくれず、好きだと言われてもどこかそれを不安がる間宮と
お金や高価なものなどなくても間宮が愛しいのにイマイチ分かってもらえず苦しむ日和
たまきさん独特の言い回しがとても素敵でした。読み終わればきっと他の作品も読みたくなるはずです!
恋の「情けなさ」に涙する・・・。強く優しい恋の話。
★★★★★
舞台は箱根。主人公は、身体を壊して商船高専を休学し、遊覧船乗り場でアルバイトをしている少年、日和。自分のセクシュアリティを自覚している彼は、バイト先の常連・間宮のことが気になっていました。とある縁で親しくなった二人は、やがて身体の関係に。初めての恋に夢中になる日和ですが、間宮は全てを金で買えると思っている男で・・・というお話。
本書は、この二人が、違いすぎる価値観のせいで衝突を繰り返しながらも愛を育ててゆくプロセスを、繊細な絵と詩的な言葉で描いています。中盤からは小説家である間宮の編集者(彼がまたいい男です)も登場し、間宮の背景も暗示されて奥行が増します。
この作品で何より魅力的なのは、日和の心の強さ。これは、まっとうな倫理観をもった少年が(でもしっかりエロい子です。直截的なHシーンはさほどありませんが・・・)、淋しい子どもでしかないダメ男を未来に向かって引っ張り上げ、共に成長する物語でもあるのですね。
終盤には、傷つくことを恐れて姿を消した間宮と、彼を追いかけてきた日和が、初めて出会ったときのことを回想する場面があります。ここには、二人の愛の、奇跡のような対称性が構図や台詞のやりとりで象徴的に示されていて、胸が熱くなります。
全体的にほんわりした優しさと、それを支える力強さが溢れる本書。でも根底には哀しみのようなものがうっすらと漂っていて、それが作品に繊細な陰影を与えてもいます。間宮が、アウトレットでの「デート」が嬉しすぎて倒れる顛末は、そんな哀しみを感じさせる一例。日和の独白の通り、恋の「ばかばかしさ」と「情けなさ」、いじらしさに、思わず涙が出てきます。
まっすぐで芯の強い受けが好きな方、愛すべきヘタレ攻めが好物の方、優しい気持ちになりたい方には、特にお勧めの一冊です。
遊覧船っていう題材が良い。
★★★☆☆
なかなか珍しい
旅行BLでした。
ただ残念なのはキャラの顔が
ちょっとラフすぎるかな・・っていう印象。
画面が白っぽいから
もう少し表情に変化が欲しい。
藤さんの画風といったらそれまでなんですけどね。
見ていて旅行に行きたくなってしまいました。