良庵は大阪より江戸に戻り、嫁をもらい父の仕事を手伝うようになる。医療業界にも政治の大きな渦が押し寄せ、彼等蘭方医の人間も翻弄されるようになる。 万次郎も自分の知らないところで、時代の波にまきこまれながら、日々を生きぬいている。