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M(ムウ)W(2) (手塚治虫漫画全集 (302))

価格: ¥591
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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もう一人の主人公、賀来(かく)神父。 ★★★★★
結城の狂気は、とまらない。
復讐というよりも、渇きを癒すために水を飲むように、人を殺していく。

結城の一番の被害者で恋人でもあるのが、もう一人の主人公、賀来神父だ。
結城も賀来も男で、プラトニックな関係ではない。
賀来は、結城の犯罪にくるしみながら、手助けしてしまう。
離れられないのだ。

結城も賀来のことは、利用するというより信用でから、犯罪の道行きをたのんでいる。

おもしろいのは、主人公の二人が、鏡写しの関係でないことだ。
結城は神経ガスの後遺症で苦しむが、罪の恐れはない。
賀来は、罪に苦しみ、その苦しみにつじつまをあわせることで正当化しようとする。
同じ月を見ていない。住んでいる星が違うという、狂気。

狂っていることを大騒ぎすることなく、描ききっている。
それほどでも ★★★☆☆
読後の私見。
手塚治虫の最大の問題作なんてことを伝え聞いたので早速読んでみた。
主人公は幼少の頃微量の毒ガスの影響を受ける。
自己中心的・嘘つき・冷淡・無責任・攻撃的、
退屈しやすくいつも刺激を求める・衝動的で抑制ができない、
いわゆるサイコパスである。
その主人公の暴走を止めようとする神父。
内容は思っていたより平凡で退屈だ。
発表当時は問題作だったかもしれないが、
今の時代刺激的なニュースや事件などのリアル、
映画や小説・漫画・アニメなどのバーチャル、
その双方になれている現代人にとってはそれほど問題作とは感じなかった。
むしろ手塚さんらしさを感じた。