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PLUTO (3) (ビッグコミック)

価格: ¥550
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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第3巻の印象 ★★★★★

 第2巻の末尾でウランまで登場した直後の第3巻。
 KKKをもじったKRなるロボット廃絶極右集団が登場するかと思えば、イーオン・フラックスばりの颯爽とした跳躍を見せる黒い衣装の美女ロボット エプシロンも登場。 
 そしていよいよプルートも姿を現し、役者がそろった感が強くなりました。

 手塚マンガでは当初から破壊と殺戮のロボットとして登場したプルートですが、浦沢マンガでは全く逆で生命を与える存在として現れます。そこにどんな寓意を浦沢は込めているのでしょうか。
ウランちゃん萌え ★★★☆☆
まさかウランちゃんまで出てくるとは!
しかも可愛い!!
……とはいえ、さすがに原作通りパンツ丸見えというわけには
いかなかったようで、作者の理性が暗黒面に打ち勝ったかのごとく、
ごくごく地味な少女の姿で出てきます。まぁ、逆に言えばその方が
かえってマニアック、なのかも知れませんが、そのあたりの話になると
アレなのでここまでにします。

ドンドコドンドコ……って、どっかの人種ナントカ団体みたいなノリの
コスチュームで、あまりにもアクチュアルというか、逆に苦笑してしまいました。
本人達はマジメにやっているだけに、なおさらです。でも、いいセンスです。

この巻でゲシヒト刑事の過去について、エピソードが開始されるのですが、
これがけっきょくハッキリしないままウヤムヤっぽくなってしまうんですね。
そのあたり、期待して読み進めると後で頭に来ますのでご用心。

後、この巻の巻末に出てくる誰かの孫の解説は読まない方がいいです。
もし彼が誰かさんの孫でなかったら、今の地位にいられたかどうか。
それと、もともと素晴らしい漫画を描いてた人だったのに、今はそれを
見下すような立場に堕落してしまっている。だから、わたしは個人的に
今のこの人の言葉には首肯し難いのです。
(かつての送り手としての漫画家・夏目房之助としてなら尊敬していますが)
付録は要らない。 ★★☆☆☆
本編が良いだけに付録が不満。こんな付録は要らない。で★二つ。
スリリングです。 ★★★★☆
手塚治虫は、映画を研究してカットやストーリーに取り入れたということを何かで読みました。浦沢氏もよく似たアプローチを行っているのではないかと今巻を読んで想像しました。アトムの妹ウランは、その愛らしさで絶大な人気がありますが、かわいらしいウランとプルートゥという姿を見せない強大な力の持ち主が出会い。この演出は実に良く考えられたものだと感じ入りました。巧みにコントラストを作り出すことによってスリル感が高まります。役者が揃ってきた感じです。
いや、面白いんですよ、実際。これからも読みますよ、ホントに。でもね… ★★★★☆
 最近私の身近な人が『ブラック・ジャック』を読み返していて、ふと漏らしたのが、『ブラック・ジャック』って、どの話も短い! という一言。しかも短い印象がない、と…そう言えば、アトムの各編も短い。本作の原作に当たる「地上最大のロボット」もね。
 ご存知の方はご存知でしょうが、西原理恵子が『営業ものがたり』の中で、「浦沢ってのは漫画と一緒で話がながいんだよ」と言って散々にコケにしています。本作の第1巻が出た頃、浅田彰もどこかでそんなことを言っていたように記憶します。確か、『PLUTO』なんて、「地上最大のロボット」を読んでおけば済む話で…みたいな、浅田らしい嫌味な言い方でしたが。
 どちらのコメントも、私は文字面として理解していても、本当にはピンときていなかったのです、残念ながら。それが今回、上記の次第で「あ、そーか」体験をしたワケです。
 浦沢作品って、やっぱり長いんですよ。長すぎるんですよ。逆に言えば、浦沢の他作品って、手塚が描いたらどれくらいの長さになるか、っていう問題です。
 もちろん、時代が違うという答え方はあると思います。マンガの現在が、作品にある長さを要求しているような印象もあります。作品論的な問題だけじゃなく、マンガ産業論としても、読者論としても,一考に価するように思います。
 しかしそうなると、やっぱり『営業ものがたり』に収められた西原版『PLUTO』(「うつくしいのはら」)の簡潔さは何とも素晴らしい…浦沢敗れたり! って感じ。