第5巻の印象
★★★☆☆
反ロボット団体に属していたハースとその妻子を守るために一家を隠れ家へと導くロボット刑事ゲジヒト。しかし彼らを裏切り者として追う団体は、ついに彼をつきとめて…。
物語の進展速度が相変わらず遅いという印象は否めませんが、感情なきロボットと感情に自縄自縛状態の人間という対比を描こうとする第5巻はなかなか読ませます。少々描き方が分かりやすすぎ、なおかつ教訓めいていて鼻白まないでもありませんが。
ヘラクレスとプルートゥの激突、そして天馬博士の再来
★★★★★
手塚治虫「地上最大のロボット」リメイク第五巻
原作で、アトムが酷い事になる手前の話ですね
物語は、闘神ヘラクレスとプルートゥが激突するとことから
ゲジヒトや他の普通のロボット達にすら、
本来 不要であるはずの憎しみや悲しみといった感情が芽生え蝕む様子が描かれています
そして意識を取り戻さないアトムの元に、
生みの親である天馬博士が現れ語る、完璧なるロボット
それに関わるアトムの現状と変化を予感させる言動
謎は更に深く、されど刻一刻と現状はより深刻に変化していきます
今巻は、アトムやヘラクレス、ゲジヒトや天馬博士等の過去のシーンが多く登場します
そのどれもが悲しみや後悔に彩られ、やるせない思いを抱く
彼らがそれにどういうケリを着けていくのか、
次巻も期待させてくれてます
悲しみに反応するウラン。
★★★★☆
ロボットの心。
ゲジヒトの過去の記憶。
そして、プルートゥ。
悲しみに反応するウランの姿に
心を痛めます。
天馬博士、なんかヘン
★★★☆☆
いろいろと謎を振りまいて読者を引きつける手法で話は進みます。
だけど、これらの謎と登場する小さなエピソードを結びつけ、
収斂させる力はかつての手塚さんの力量にはとても及びません。
そう言ったことを承知の上で創作活動を続けてきた作者が手塚さんの
作品をなぞるのなら、どうしてもっと慎重にならないのでしょうか?
天馬博士は原作では狂気が少し入ったキャラクターとして描かれている
ことが少なくなかったのですが、本同人では妙に冷静で、飛び抜けた
天才科学者として描かれています。
せっかくのヘラクレスも、余りにも多すぎる謎という名のジャミングの中に
埋もれてしまっているような気がします。
ゲシヒトの体をちゃんと治すには、人工頭脳を抜き取ってボディを更新する
しかないような気がするのですが、それをやってしまうとお話しが破綻する
元になるので、ゲシヒトは勝手に動き回らざるを得なくなる。苦しい。
普通のコミックとして話は進んでいきます。名作なんかじゃありません。
あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね
★★★★★
20世紀少年の,(中途半端な)結末に少しイライラしていたところにやっと出ました。
構造がシンプルなので,変な方向にはいかないと思うけど,心配。
あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね??