第4巻の印象
★★★☆☆
科学技術省長官(省のトップなのに大臣ではなく長官となっています)のお茶の水博士とその警護を担うロボットのユージロー。両者は壊れた旧式のロボット犬を見つけて、修理のために家に持ち帰る。しかし、それはアトムをおびき出すための大きな陰謀の幕開けだった。
この第4巻の巻末には西原理恵子による「浦沢さんとわたし」という漫画あとがきが付されています。わずか2ページという紙数なのですがこれがなかなか辛辣で面白いのです。
浦沢マンガ「PLUTO」についてまず開口一番、「作品に華がないのよね」と一刀両断する言葉が大書されています。
さらには手塚賞の受賞記念パーティらしき場所で浦沢が「あしたのジョー」を「上手に書いてご満悦」な様子が活写され、手塚マンガの本歌取りの次は梶原一騎×ちばてつやか?とばかりに揶揄しています。「さぞやながい話になるだろうねぇ」ととどめをさすほど執拗なまでに「PLUTO」を裸の王様呼ばわりしています。
この西原の一言一句が、実に痛いところをついていると感じさせて思わず苦笑を浮かべてしまいます。
浦沢ファンで西原に興味がないという読者にはなんとも失礼千万、思わず破り捨てたくなるような「あとがき」ですが、浦沢に興味があって西原のファンの私にとってこの第4巻は本編部分以上にこの「あとがき」の方を楽しんでしまいました。
確かに哀しい内容
★★★★☆
確かに哀しい内容。犬のくだりがまた・・・
解説はなぜにバラッチ?
あとがきから読んでみましょう
★★★☆☆
あとがきが最高です。本編よりいいかも。
おーい、そっちの世界から早く帰ってこいよー、というノリで、
これも同人によくあるゲストページみたいなものなのでしょうか?
(少し強引だな)
お茶の水博士の意外と寂しい私生活が泣かせます。でも、いいのかなぁ……。
お茶の水博士って、手塚治虫さんの世界ではスターシステムにおいても
とびきり、作品の垣根を越えたキャラクターの一人であり、頑なに
プロファイルが守られている存在なのに、こんなに勝手に作り替えちゃって
二次創作としてはやり過ぎですね。
孫の名前は謎かけでしょうか? 気になりました。
それと、原作ではバリバリのロボット科学の権威だったお茶の水博士も
この同人では壊れたロボット犬一匹、直せません。ヘタレです。
これはお茶の水博士ファンに喧嘩を売っているとしか思えません。
アトム故障。なんでアトムだけバラバラにならないのでしょうか?
手塚治虫さんはわざとアトムがやられる時にバラバラにして描いていました。
もちろん、手塚さんの嗜虐趣味からではない、むしろ逆の理由から
そうしていた。そこはしっかりと踏み込んで描くべきだったでしょう。
後は滝沢さんが得意としているジャンルの「お話し」で進んでいきます。
エプシロンがホストみたいなナリなのは、ご愛敬、ってことでしょうか。
お茶の水博士に共感できません
★☆☆☆☆
壊れたロボット犬を部品が無いので修理できなくて、
死んでいくのを抱きしめて涙を流すシーンがありますが
外側なんて、別に無理に修理しなくてもいいのでは?
さっさと電子頭脳を新しいカラダに移し替えてしまえば、
いいだけですよね。この時代、電子頭脳は最初のカラダ
から取り外しできないようにでもなっているのでしょうか?
その後ロボット犬の機能が停止したように描かれていますが、
バッテリーが無くなると電子頭脳もダメになってしまうので
しょうか?バッテリー替えてみたらどうでしょう。
部品が無い、だから修理できない、だからロボットが死ぬ。
ここがどうしても理解できないので共感できません。
最悪、部品なんて自分で作ればいいじゃないですか。
アトム、死亡!?
★★★★★
ビッグコミック・オリジナルの連載も読んでいるが、改めて単行本も読んだ。月イチ連載なのでなかなか展開しないけど、今回はアトムが死ぬという衝撃的な話になっている。
すごい面白い話。人間とロボットの関係、違いを考えさせられる。下手なSF小説よりよっぽどすごい。