SPコミックスコンパクト版第12巻「みな殺しの森」
★★★★★
収録作品
・第54話「死の収穫(後編)」
・第55話「ANGRY(アングリー) WAVES(ウェーブス)」
・増刊4話「誕生日(バースデー)に白豚(クラッカー)を殺せ!!」
・第56話「みな殺しの森」
・第57話「キャサワリー(前編)」
「ゴルゴ13」は毎月10・25日に発売される小学館「ビックコミック」に掲載され、3,6,9,12月の13日に発売される小学館「別冊ビックコミック ゴルゴ13シリーズ」や2,5,8,11月の13日に発売される小学館「ビックコミック増刊 ゴルゴ13」に収録されて発売されています。さらにその後、リイド社SPコミックス「ゴルゴ13」に収録され、現在ではリイド社よりSPコミックスのコンパクト版が発売されています。
小学館「ゴルゴ13 My First Big」は、コンビニ向けのタイトル別漫画再録シリーズで、毎週金曜日に発売され、毎号一つのテーマに則した内容の話が収録され、収録作品に関連したコラムが併録されています。
小学館「ビックコミック」、「別冊ビックコミック ゴルゴ13シリーズ」、「ビックコミック増刊 ゴルゴ13」は雑誌であるため古本屋やネットで購入できない場合が多いので、ゴルゴ13シリーズの収集にはリイド社SPコミックスかSPコミックスコンパクト版が適していると思います。
とりわけ本書を含むSPコミックスコンパクト版は、収集に適した文庫本サイズであり、渋い黒の装丁、巻末には「THEゴルゴ学」の編集総監督である杉森昌武さんの解説付きなど、新たにゴルゴ13を収集する方におすすめです。
文庫サイズのゴルゴ13 第12弾!
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第54話『死の収穫(後編)』、第55話『ANGRY(アングリー) WAVES(ウェーブス)』、増刊4話『誕生日(バースデー)に白豚(クラッカー)を殺せ!!』、第56話『みな殺しの森』、第57話『キャサワリー(前編)』収録。
『ANGRY WAVES』では、ビンセント・ケスラー(シャドウ)という狙撃屋が登場する。射撃の腕はいい。ゴルゴ13も一目置くほど。
まあ、ゴルゴは慎重なので、どんな相手でも、手を抜くことはないのだが。
が、性格が悪い。刑務所に入っていた4年近くもの間、待っていてくれた女エバを、些細なことで殺してしまう。
このエバが、なかなか可愛くて、いい。(って、単なるマンガのキャラクターなんですけど)
『誕生日に白豚を殺せ!!』は、アメリカでの人種(黒人)差別問題を、取り扱った話。
『みな殺しの森』では、過去に2度、ゴルゴ13の仕事現場に居合わせた女が、3度目の偶然で、ゴルゴに会う。これだけたくさんあっちこっちで仕事をしているゴルゴなので、こういうこともあり得るのだろう。
今、ハリウッドでは、慢性的なネタ切れ状態で、新しい脚本を探していると聞く。ゴルゴ13を映画化すれば、おもしろいシナリオがたくさん書けると思うのだが、そういう話はないのかなあ……。