オル窓、ロシア革命編
★★★★★
第3部。2部で消えたユリウスが再登場、しかもロシアにアレクセイを追っかけて来ている。本編はロシア革命を舞台に、いちばん作者のリキが入った構成となっている。だがその分ヒロインのユリウスの描き方が変わってしまって、アレクセイへの恋で身も世もないという風情に成り果ててしまった。1部のときはいかにも男装の麗人で、かのオスカル・フランソワを髣髴させる頭のキレと不遜さを兼ね備えていたのに。
評価としては、アレクセイの小さい頃が可愛くて良かった。あと、ロシア革命について学ぶにはわかりやすいテキストであること、第3部で初めて出てくるレオナード様がめちゃくちゃ渋いいい男なので、満点。