読んだのが
★★★☆☆
この作品を読んだ時、既にソ連が無かったもので。 「こうまでして作った国がソ連」 徹頭徹尾そんな印象でした…(T-T) 権力は腐敗するんだね…。
はっぴいえんど
★★★★★
「ベルサイユのばら」よりもこの作品が好きな自分である。
アレクセイだけど…いい時に天に昇ったね。
あのまま生きていてもあの革命の本質を悟り幻滅して粛正されるのがヲチだろう。
そしてユリウスも自分の犯した罪に苛まされて不幸な人生になったと思う。
神様は慈悲深い。
情熱と愛の絶頂の時にあまりにも罪深い二人を天に召した。
ユリウスがアレクセイ=クラウスを失うシーンはいつ見ても泣ける。
特に故郷に帰って失った記憶を取り戻す慟哭。
あの記憶をもう一度トレースする。
自分の夫を「殺してしまう」記憶を。
彼女は何度劇中で心が死んだのだろうか。
生まれてきたこと自体が間違いだったのか。
死こそがユリウスの恩寵だったのだと今になって思える。
最高のラブストーリ 作者が彼女の最後の少女マンガと評した作品
★★★★★
主人公ユリウス、ピアニストとして苦難の道をたどるイザーク、革命に身をささげるクラウス。それぞれのオムニバス。遺産の関係で幼少時から男として生きなくてはならい思い宿命のユリウス。音楽に身をささげるイザーク、危ういユリウスを支えるダービット、運命の相手クラウス、ロシア革命に巻き込まれていく主人公たち。悲恋の物語で最後がちょっと番狂わせというか、そんな簡単に終わってしまうのかとあっけにとられるとことはあるが、それでも、こんない切ない、悲壮な、それでいてく悔いのない愛を貫く二人に心揺さぶられます。池田さんは男装の麗人を書くけれど、やはりいいんですよね…。
なんだこりゃ?
★☆☆☆☆
途中までは大変面白く読み応え充分で楽しませていただいた。しかし舞台がロシア革命に移ってからのヒロイン・ユリウスの存在の鬱陶しい事! 革命の中で必死に生きる大勢の中で、1人だけ我侭を叫び続ける恋愛ボケした「子供」。性別がバレて結婚して妊娠しても自分を「ぼく」と言い、敬語すら話せない。そしてなぜかそんなユリウスを愛してやまない大人の男達。片想いのユリウスの為に皇帝陛下の命令にまでそむいて破滅する軍のトップを指揮する男。きさまそれでも軍人か!女など捨て置け!と言いたい。いや、それでは少女漫画ではなくなるわけだが。
そしてあの結末。多くの漫画を読んで「なんだこりゃー」と思ったのは初めて。オスカルやマリーアントワネットは男に愛される魅力がしっかり描かれており、壮絶な最期は涙を誘ったものだ。しかしユリウスというヒロインにはまったくそれが感じられなかった。
当時…
★★★★★
連載当時、「結末予想」なるものを掲載誌でやっており、ああこれは投稿された予想のどれにもならないと思っていたら、やっぱり。
1番残酷な結末となりました。
殺人を肯定する訳ではありませんが、動機を考えれば、私はユリウスに同情しますし、あまりに哀れです。