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捜神記 (平凡社ライブラリー)

価格: ¥12,526
カテゴリ: 単行本
ブランド: 平凡社
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好きなところを拾い読みできる短編集 ★★★☆☆
 中国の伝奇をまとめた作品では清朝初期の蒲松齢「聊斎志異」が有名であるが、その蒲松齢をして「干宝の才もない」と言わしめた先達の作品である。聊斎志異に遡ることざっと1300年の東晋時代に過去の伝聞をまとめた作品だが、日本書紀よりも古い時代に小説の類が編纂されているとは、さすがは悠久の歴史を誇る中国という感じである。
 そもそも執筆の動機が家族が経験した怪奇現象と、兄が経験した臨死体験であるというのだから、がぜん信憑性が増すというものだ。広く渉猟したり同好の士から寄せられて編まれた内容は、想像通り狐狸妖怪、占い、神仙、異形の動物、吉兆予兆など、いわゆる伝承文学に属する話の原型が多い。個々のエピソードも興味深いが、誰の治世の、いつ頃、どこの誰の話であるかという事が常に記されているのが、出所がぼやけがちな伝承文学というジャンルにあって意外な感じである。「昔々、あるところに」とは始まらないわけである。
 短編集というかショートショートに近い作品もあり、好きなところを拾い読みできる。三国志に登場する人名も散見されるので、そう言う興味で読むのも楽しい。