2000年に発表され、20年ぶりとなるスティーリー・ダンのオリジナルアルバム。タイトルがロックっぽく、完成度の高い演奏と曲が並ぶ。20年ぶりだというのに基本的には何も変わっていない。
   強いて昔と変わったところを挙げるなら、リズムの面で若干薄くなったことと、20年の歳月が彼らにもたらした余裕のような柔らかい雰囲気だろう。ジャケットを往年の名アルバム群と比べてみたとき、若干のダサさは大目に見たくなる充実作だ。（麻路 稔）