弁護士アッティクス・フィンチが本物の物真似鳥を弁護するというハーパー・リーの古典的作品であり、ピューリッツァー賞受賞作品である。ある黒人男性が白人女性をレイプしたという罪で起訴される。アッティクスの2人の子ども、スカウとトジェムの目を通して、ハーパー・リーは、豊かなユーモアと正直さとをもって、1930年代のディープ・サウスの大人たちの人種と階級意識に対する不条理な姿勢を浮き彫りにする。
これじゃ、都市伝説が生まれちゃうよ
★★★★★
日本語の商品説明の、『弁護士アッティクス・フィンチが本物の物真似鳥を弁護する』という文章は、あまりにもひど過ぎませんか?
私は、これを読んで、日本の、本物のカエルなどが原告となった環境訴訟を思い出してしまいました。(原告適格以前に、代理人弁護士がどうやって委任状をもらったのかが分かりませんが。)
素直に読めば、モッキンバードは、他人に対して悪さをしない被告人トム・ロビンソンを比喩的・象徴的に表現しており、それを殺すのは real sin だ、ということになりそうですが、グレゴリー・ペック主演の映画では、全く異なる解釈をしており、アティクス・フィンチがモッキンバードを弁護する、というストーリー自体が成り立ちません。
とにかく、商品説明を書く人は、最低限、その作品を自分で読むべきではないでしょうか。
エライぞ暮しの手帖!!
★★★★★
これがまだ新品で手に入るって・・・、
「暮しの手帖社」の筋金入りの方針には
頭が下がる思いです。
しかもこれだけのボリュームで千円・・・。
なかなか出来るこっちゃないです。
内容はいわずと知れた傑作・名作!!
子供ものの楽しい小説としても、
ある時代のアメリカが抱えていた、シリアスな
問題の告発の書としても、
優れています。
高校生の娘さんあたりに、両親が夏休みの
課題プレゼントにするのに、
最適じゃないかな?
ハーパー・リーさんはきっと、
作家になる、とか自己表現がどーした、
なんてことより、
「これだけは書き残しておきたいの!」
と思ってこの作品を書いたんじゃないかなあ。
カポーティの、田舎生活もの、「草の竪琴」
あたりが好きな人にもお薦め!!
何しろ当人が出てきますから。
映画のスチールも入ってて、
いい感じの作りです!!
Classic Story
★★★★★
Great story. Strong characters with a teasing story which left me wanting more and more - so I read it in one sitting! The story was fascinating, engrossing, and I was totally captivated by the unfolding drama. The narrating character 'Scout', unveiled the hypocrisy of some Americans in their attitudes towards people of a different colour, economic status and different religion as well as people with disabilities. Human nature in 'To Kill A Mocking Bird' is drawn bare as people pass judgement on others without judging themselves first.
Another really enjoyable book I would like to recommend is the new time travel fantasy 'Godstone - The Kairos Boxes' by G.A Williams
Godstone - The Kairos Boxes
Classic Story
★★★★★
Great story. Strong characters with a teasing story which left me wanting more and more - so I read it in one sitting! The story was fascinating, engrossing, and I was totally captivated by the unfolding drama. The narrating character 'Scout', unveiled the hypocrisy of some Americans in their attitudes towards people of a different colour, economic status and different religion as well as people with disabilities. Human nature in 'To Kill A Mocking Bird' is drawn bare as people pass judgement on others without judging themselves first.
最高の文学作品です!
★★★★★
作者はこの一冊だけしか出版していないようですが、それが心底残念でならないというのが(特に)読後数日の感想となりました。もっとこの作者の本が読みたいと、渇望するくらい深く魅せられ、虜になってしまう残像効果(余韻)の高い(長い)文学傑作だからです。ここまでの本を書いたら、もう書けない/書きたくないと思うものなのでしょうか?
登場人物はどれも魅力的ですが、中でも私は父親がたいへん魅力的に感じました。自分も、子を持つ親としてこのような生き方、存在になれなくてはいけないな、なりたいなと思うほどです。人生、社会、その時代のめぐり合わせで、正義が通らない、認められないことがあるものですが、そういう外因に影響されない父親の正義心は、普遍のものです。
勿論、父親のエピソードは物語の重要な一部ですが、全部ではありません。
いろんな登場人物、エピソードを織り交ぜながら進んでいく話が、最後に向かって次第に焦点が合わさっていくストーリーテリングの巧みさは、圧巻です。それをすべて、少女の視線で物語っていくのですが、この主人公の少女もまたたいへん愛くるしい存在ですから、背景にある人種差別、格差社会などの難しいテーマも心を打つけど、目を背けたくなるほど生々しくならないのだと思いました。
読後のインパクトはかなり深いので、しばらくは次の本が手に取れなくなるかもしれません。それくらい楽しい本です。
一点だけ(作者にはまったく関係ありませんが)苦言を呈しますと、邦題の『アラバマ物語』というのはあまりにも陳腐で滑稽で、失礼だと思います。