一方ボクサーとの恋では、すっかり普通の女の子になってしまうところはかわいく、ミッシェル・ロドリゲスは、女優デビュー作とは思えない演技の幅の広さを見せつける。カリン・クサマ監督も、本作がデビュー作。男に媚びないガッツあるヒロインのキャラクター作りや、フラメンコのリズムを効果的に使った音楽など、随所にセンスが光っている。(斎藤 香)