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西洋美術史ハンドブック (ハンドブック・シリーズ)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新書館
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美術館通いのお供に ★★★★☆
『まなざしのレッスン』では教科書然としすぎていて、後から参照するには頼りない。『カラー版 西洋美術史』は時代ごとの特徴をつかむのは得意だが、細かな作業には向かない。『西洋絵画の主題物語』はアトリビュートや元ネタを探すには便利だが、画家の年代や場所はごちゃまぜである。総合的な参照のできる西洋美術書といえばこの本になるだろう。ハンドブックの名の目的を果たしていると思う。

内容は完璧に伝記集。有名な画家を陳列し、それぞれについて長い人で2ページ、短い人では一行で説明している。登場人数はやや少なめで、本当に超有名どころを選んでいる。ところどころ、その時代区分の説明や「サロン」といった用語の説明が挟まっている。基本的に一枚の絵を解説するということは重視していない。ある程度他の本や展覧会で絵を見ていて、挿絵を省いても想像できる人を想定して書いているのだろうと思う。
美術作品と美術史を結ぶ手軽な手引書 ★★★★☆
本書は、西洋美術史上の著名な美術家についての簡潔な解説、各時代、各様式ごとの概説、そして、学問としての「美術史」の歴史と著名な美術史家の著作の紹介や議論をまとめたものである。通常の美術史の概説書では、美術家とその作品、そして、様式の解説に留まることが多いが、本書の特徴であり、最大の魅力は、コンパクトな形式ながら、巻末に美術史の歴史や方法論、そして美術史家の著作を紹介し、読者に美術作品を思考するための道を切り開いているところである。『楽しい美術本ガイド』、『20世紀の美術と思想』(両者ともに、美術出版社)と共に、美術作品と美術作品を知的な人間の営みとして捉える「美術史」の業績としての書物とを結ぶ手引書としても重分に活用できるものである。手に入れやすい価格で作られている分、図版の量が他の概説書に比べて少ないところが、多少の物足りなさを感じさせはするであろう。図版に恵まれている美術書と一緒に持つとよい一冊である。