けれども、この心なごむベッドのような音のなかで歌われる言葉に耳を澄まし、この極めて静かなライオットガールが眠りにつく直前に放つつぶやきを聴いてみてほしい。「何かが起きるのを待ち焦がれている… 生まれつきフラストレーションが燃えたぎっているの」「なんてばかなんだろう… あなたといてもわたしのためにはならない。でも、あなたしか目に入らない」。
そして、「あなたがどこまで行くのか、見届けないではいられない」と歌う「Push」では、「あなたはわたしを完璧にしてくれる」という確信を持って決着をつけている。結局のところ、マクラクランのファンの心をまたしても安らがせてくれるのは、彼女のうちに秘めた何かであり、それが頼もしくも揺るぎない美学となって歌に現れているのだ。(Rickey Wright, Amazon.com)