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高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど (2)

価格: ¥8,594
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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炎トリッパーだけでも読む価値あり。 ★★★★★
収録されている作品はどれも面白い。この中での傑作は何といっても「炎トリッパー」である。雑誌掲載時に比べ大幅に加筆されている作品で(女史の作品では非常に珍しい。多分そのくらい思い入れがあるのだろう)タイムスリップSFとしてもそのセンスオブワンダーに脱帽する。ラブストーリーの部分でも傑作。女史の短編では今のところこの作品が頂点で、次が連作の「人魚シリーズ」か。
女史は青年誌(スピリッツ)に描かなくなってしまったので、せめて不定期に描いていた小年誌(「炎トリッパー」は増刊少年サンデー(月刊誌)掲載)の短編を復活させてくれないだろうか?「人魚シリーズ」でもいいから。「闘魚の里」のラストカットは本当に素晴らしかったので。

おもしろいです。 ★★★★★
高橋留美子さんの作品が好きなのでこの短編集を買ってみました。読んでみて特におもしろかった作品は表紙の絵にもなっている炎トリッパーです。その他にも、闇をかけるまなざし、笑う標的、われら顔面仲間などもおもしろかったです。そして短編集ということでどれも読みきりで読みやすかったです。
主題の多様化 ★★★★☆
「うる星やつら」文庫版第一巻の寄稿で、あだち充先生が「本当に彼女のすごさを知るのは・・・読み切りなのであります。」と語っています。この本の中で、作者の面目躍如と言って良いのは、多くの人が語るとおり「炎トリッパー」でしょう。その他も含めた全収録作品は80年から84年にまたがっていて、作者の栄光の時代への道筋を示します。最も古い「ザ・超女」に出てくる「マーフィー」とか「モロイ」とかは、知っている人は知っているでしょうが、サミュエル・ベケットの小説から来ています。いろいろな知識を得ようとする姿勢です。また、怖い話も多く収録されており、作者が決してハートウォーミングばかりには安住できなかったことははっきりしており、「犬夜叉」を待つまでもないことが明らかです。
 「うる星やつら」と「めぞん一刻」だけでも相当素晴らしい成果であり、これ以上求めることはないけれど、作者の全盛期が80年代だったことは明らかでしょう。特にストーリーテリングや言語感覚の面において。絵に関しては、全盛期と「らんま1/2」後半期では顔は上手いし全体のバランスも良く細やかとも言えますが、「犬夜叉」ではあまりにも同じ顔ばかりだし、何よりも画面全体の密度が足りません。スカスカなのです。まあ、絵が特別に上手い人ではないというのはなんとなく分かるので、大友克洋や松本大洋とかと比較するのは酷でしょう。ただ、もう週刊連載は限界で、もう少し長い間隔でやっていったほうがよろしかろうということです。いろいろな面で余裕はあるような気がしますから。
 最後に、「けも・こびる」のけもが分かってない点について。まったくの憶測で、根拠はありませんが、「け」は「毛」ではないでしょうか。形が「も」と似ています。で、「恥ずかしい」というのは、「毛」と「も」をまちがえて、「陰も」と書きたいところを「陰毛」と書いてしまったとか。
舌を巻いた『炎トリッパー』 ★★★★☆
 一番のお勧めは表紙にもなっている『炎トリッパー』です。
犬夜叉の原型になったとも言われている作品ですが、こちらは
妖怪無し、特殊能力無しの普通の戦国時代です。ですが伏線の
張り方や話の運び方が秀逸で、大変楽しめる内容になっています。
ラストも安直なハッピーエンドでなく、うる星やらんまとはまた
違った高橋先生らしさがにじみ出ています。
大人になった時、もう一度読んでほしい ★★★★★
この短編集が書店に並んでいたのは高校生の時、『めぞん一刻』を読みかけている最中でした。
「短編集?面白いんだろうか」と未だ高橋留美子をよく知らずに買いました。

懐かしくて読み返しているのですが、驚いています。
短編の切れ味が鋭い!今、読んだほうがこの凄さがよく判る。
あの当時私は一体何を読んでいたのだろう、と反省しきりです。

ですから面白い作品に出会えてない学生さんにおすすめします。
こんなに何年もたってから驚ける作品はそうはないですよ。