正直いいまして、私、格別にお粥好きというのではありませんでした。　それが、ある年に韓国でまったく違う二つのタイプのお粥を食べたところ、どちらもいい味で、すっかりお粥好きになりました。　ただ、食べ終えるまでにちょっと飽きてくるのです。　そこで私はふっくら炊いた白粥に、極上のスープをかけ、初めはスープを味わい、次はお粥とともに、最後は混ぜながら食べる。　というぐあいに３度も味が変化。　世界でただ一つのスープ粥なるものを創作し、なんとおいしいことか！と感激してついに店までオープン。　それをこの本の担当者が偶然食べて、突如、お粥の本を出したい、と。　そして、このお粥は、作る人も食べる人も絶対美しい。　「だからタイトルは、”美人粥”です！」　「えーっ」と私。（本書「著者より一言」より）