取捨選択
★★☆☆☆
昔、スポ根漫画で「空手バカ一代」というのがあったが、それと同じで、事実に基づいた著作だからといって、フィクション部分がないとは限らないので注意して読まなければならない。むしろ、結論に合わせるため事実を少し変えてるんじゃないかと思われる表現も散見(多見?)される。
最終的に受験した全ての受験校に合格したため全てのことが予定調和に書かれているからだ。(筑波大付属と慶応は願書は出したが受験しなかった点なども注意が必要だ)。
たとえば、本書の159ページに、お嬢さんが公立小学校で使っていた教科書がペラペラで薄かったのを見て絶句し、これが衝撃的な出来事だったと書いてあるけれど、少なくとも修羅場を何度も経験した弁護士が、「なんじゃこりゃ」と思うことはあっても、この程度のことに絶句したり、この程度のことが衝撃的な出来事だったと言うのは、あまりにもオーバーすぎる。
教科書がペラペラというのも誇張が入ってるし。
これだけじゃなく、よくよく読めば、受験に関しての事実についても、ちょっと話を作ってるなと伺われるような箇所が色々ある。
とにかく、結果オーライだったので全ての事実が予定調和に書かれているため、読者は、本当にこの事実のとおりだったのかと疑いを持って読む必要があるし、色々な方法も取捨選択して採用する必要がある。
これが良くて、これが悪かったというのはあくまでも著者の主観的判断だから、必ずしも真理ではない。
成功者の語ることが全て真実であり、成功者の主観的判断は全て正しいと思うとしたら、それは下流への道へ一直線だ。
結局、こういうたぐいの著作を盲信する人間が下流社会を形成しているのだろう。上流のエサや肥やしにならないようにしなければ。
早い時期に出会えて感謝しています
★★★★★
私自身、地方の中学受験経験はあるが首都圏の中学受験とは・・・と息子の中学受験を視野に入れた時点で途方に暮れた。
そんな折、偶然書店でこの本に出会い本当に感謝している。
塾選び、やはり我が家は担任の顔の見える塾に通わせたかった。そんな点で筆者のWアカに対する評価は参考になった。(この本に出会うまでは違う塾を候補にしか考えていなかったため)
そして中学受験に関わる書籍の紹介、メルマガの紹介等役に立った。
中には批判的なレビューもあるが、我が家は安価でCD付きの本書は価格以上の価値があると思う。
同業者のヒガミ?
★★★★★
長男の入試の時、本書に出会っていなければ、今の合格はなかったでしょう。
付録のCDが素晴らしく、擦り切れるくらいまで楽しんで聴いていた長男の姿は忘れられません。
長女の受験に際して2冊目を購入し、古いほうの本とCDはそのまま長男の中学での勉強用に与えています。
勉強法はとてもわかりやすくて役に立つし、CDは倍の値段を出してでも買う価値があります。
たくさん悪口が書かれていますが、早稲アカの同業者の方々なのでしょうか?
誰でも、お世話になった塾のことはいいように書くのが当たり前だということが理解できないのでしょうか?
ちなみに、長男はN出身で、長女はSに通っています。
CDを買うと思えば安いもの!
★★★★★
付属のCDがスゴイ!
中学受験用のCDがたまに売られているが、3000円以上することを思えば、本書ははるかにお買い得だ。
日本史の骨格と貿易をすべて45分くらいで説明してあり、倍速も付いている。
このCDを訊いていれば、一昨年の神奈川一の名門E学園の社会は楽勝だったそうだ。
本文は旧版とあまり変わりないが、安めの音楽CDを買うつもりで新版を買わないと、持っている受験生に大きな差をつけられる。
ちなみに、息子は日本史大好きで試験もバッチリだ。
理科も欲しいなあ・・・。
普通の家庭では無理
★★★☆☆
父親がここまでつきっきりで勉強を見るというのは、普通では不可能だと思います。
でもここまでやれば受かるんでしょうね・・
ほとんど家庭教師状態ですね。
実際にこういう勉強をしたということが細かに書かれていますので、ふむふむと参考になるところもあります。
でもやっぱり我が家では無理・・
ここまで子供にやってあげられるなんて、うらやましい気もします。