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情報デザイン入門―インターネット時代の表現術 (平凡社新書)

価格: ¥15,126
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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素の情報は伝わらない、伝える表現のためのデザイン論 ★★★★★
 紙媒体から、ネットを媒介にしたデジタル隆盛の時代に、情報を伝え表現するためのデザインを考える一冊です。
 初版第1刷が2001年7月18日で、私が手にしたものは初版第5刷2008年9月17日と一定の支持を継続している。
 本書は、ネットのための技術論ではない。人類の文字の無い時代からの、情報を伝えるための工夫=デザインを振り返りながら、「情報を咀嚼し自分の栄養にしていったり、他人と知識を共有したりするための効果的な方法を学ぶ」「情報テクノロジーに「使われる」のではなく「使いこなす」」=「二一世紀の教養」の啓蒙書と言ったところです。
大事なのは情報そのものではなく、その関係性。 ★★★★☆

 父の本棚に並んでいたのを発見し、それほど期待せずに読み始めた。タイトル・サブタイトルから連想した内容とはだいぶ異なっていたが、良い方向に裏切られた、という印象。デジタル機器の使いこなし術・21世紀の情報発信術(?)をテーマとした本かと思っていたら、「情報デザインは、物事の背後にある見えない関係を発見し、それを組み換えることなのである」なんて言葉を見つけて、冒頭からワクワクしてしまった。

 本書は、「“関係のデザイン”としての情報デザイン」を切り口に、空間上に広がる情報、時間軸に沿って変化する情報、道具と人(あるいは、道具と道具)との間のインターフェース、地球規模で現れる巨視的な関係性、環境に溢れているアフォーダンス、コミュニティのためのデザインとデザインのためのコミュニティ、といったテーマについて、国内や欧米の先進的な試みを紹介しつつ語っていくもの。グラフィックデザインやWEBデザインの話をする際にも、「関係を発見し表現する」という著者の視点がブレないため、議論のレベルが一定の深さに保たれていると思う。

 2001年に刊行された本であるため、WEB上の「面白い取り組み」に関してはやや古臭く感じざるを得ない点もあったが、WEB2.0なりSOAなり、といったその後の動向を予見していたかのような著者の視点は鋭いと思う。

 文系の新書らしい本、という印象。大事なのは情報そのものではなく、その関係性だということに気づかせてくれる、面白い本だと思う。

情報の構造化は一つの能力だ ★★★☆☆
この本にのっているWebデザインはけっこうカッコいいものが多いと思う。問題はそれを実現するためのITスキルにあるのではないだろうか。情報のデザインすなわち、誰もが一目で何が書いてあるかが分かるように構造化することは情報化社会を生き抜くための必須アイテムだと思う。しかし、そのような能力は学校教育を通して普通に身につくものだとも思った。要するに情報整理の軸を明示的に頭に入れとけってことですかね。
データは整理してはじめて情報になる ★★★☆☆
情報デザインとは何だろうと思って手に取りましたが,簡単に言えばいろいろなデータをどのように見せるかというお話です.

データは集めるだけでなく,それを整理・加工して人間が見やすい形に表現してはじめて情報としての価値を持ちます.そして,その表現の過程として情報デザインという行為が行われるわけですが,その表現方法は表現者が何を伝えたいかによって当然変わってきます.本書ではこの様々な表現方法やその考え方についての例を示しており,インターネットに限らず情報を発信しようとする者にとって参考になるのではないかと思います.

Webサイトの新しい表現方法の話がメインですが,実はこの情報デザインは大昔から行われていることで,これらを改めて見直すことで新しい発見があります.

この手の本は是非ともカラー写真を使って欲しいものですが,その点少し残念です.
コトとモノを巡って ★★★★★
 本書の最初に、「情報デザインという営為は、いわゆるプロの「情報デザイナー」たちだけの専売特許ではない。」という文章があり、これはまったくその通りだと思う。
「情報をデザイン化する」とは、ようするに、「いかに効率よく、分かりやすく伝えるか」というコミュニケーション能力の問題なのだ。

 本書によれば、情報を組織化する方法は五種類しかないそうだ。
(1) カテゴリー
(2) 時間
(3) 位置
(4) アルファベット
(5) 連続量
 各項目の詳細に関しては、興味のある方は実際に本文を読んでもらうとして、基本的・根底的な思想から、具体的・実用的な考え方まで、豊富に実例を挙げてかなり要領よくまとめていると思う。

 特に、これからサイトを構築を考えていたり、「情報を発信する側」に廻ろうとする人には、是非お勧めしたい一冊。