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プロレス「暗黒」の10年 検証・「歴史的失速」はなぜ起きたのか (宝島SUGOI文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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昔、ファンだった人は、買いです。 ★★★☆☆
プロレスの「歴史的失速」と言われても、もう当たり前過ぎてピンときませんが、四十過ぎの自分のような世代は小中学校という一番プロレスに夢中になる時期に、猪木・馬場の引き抜き合戦や初代タイガーの活躍、長州の「革命」などをリアルタイムで接することができて本当に幸運でした。ちょうどビデオデッキの普及もあり、橋本真也の「時は来たぁ」や長州の様々なマイクパフォーマンスなども今でもたまに引っ張り出してきてお酒片手に見たりもします。本書は自分のように全盛期と、いわゆる「暗黒の10年」を経験した人であれば、もはやプロレスには微塵も興味がなくても(それこそ「高橋本」の存在すら知らない人でも)十分楽しめるように思います。しかし、やはり野球に比べてどこかうさんくさい視線を当時から感じながらも、僕は同好の士以外とは特に分かち合えなくていいのではないかと思っていたので、Kー1や総合が出てきてそちらも見るようにはなったものの、だからといってプロレスを卒業したわけではなかったので、こういったことはあまり考えた事はありませんでしたが、やはりこの「暗黒」は山本喧一さんが言うように誰も彼もが自分が一番になろうとして招いた結果であるような気がします。