感動あり!
★★★★★
金にまつわる生々しいスキャンダルを期待するむきにはそれなりの内容もあります。(藤波の章など)
一方、金に糸目をつけない天龍の豪快な生き様などは興味深いばかりでなく、破産状態となった仲間(阿修羅原)に大きな影響を及ぼしたはずだと納得。しかし、
この本でもっとも意外性のあった内容は、最終章のフレッド・ブラッシーの奥様の回顧録にあります。あの力道山の空手チョップを何発もくらいながら、吸血鬼のごとく力道山にくらいついていったブラッシーに子供心ながら恐怖心を抱いていた私でしたが、奥様と出会ったころの純真な素顔と、彼の最期のシーンには感動しました。