まさに今の労働現場でたたかう武器です。
★★★★★
絶対的剰余価値の生産と相対的剰余価値の生産。
いわゆる労働時間をめぐる闘いと資本の絶対的な命題である合理化をどうとらえるのか。
昔は非常に数式的に読んだ同じぶぶんが、新自由主義によって8時間労働制を粉々に砕かれ、
合理化の嵐になげだされた日本の労働現場という現実の中で読んだら、
これはもう目からウロコが落ち続けています。イギリスの労働者階級が資本の無制限の搾取欲求に対して一律の労働時間制限をたたかいとるためにどのようにたたかったのか。
また生産性の向上というものが資本主義的生産においてはただたんに資本の利潤を生み出すためにのみ行われるということと、それが革命の条件を生み出していることなど、
1巻も重要ですけど、この2巻だけでも労働者で読み合わせたら、みんなびっくりして、これは今の我々のことが書かれているという感想です。
もう日本の労働現場では当たり前になっている奴隷労働に対して、労働者が資本に対する怒りを取り戻すマルクス主義の核心がこの2巻にはふんだんに盛り込まれています。
これは「賃労働と資本」や「共産党宣言」を読んだだけでは絶対につかめない領域です。
現代革命の書として資本論を読みましょう!