造られた病 分裂病
★★★★☆
森山は東大医学部でブントの島グループと近かったらしい。私は1969年1・18東大闘争(法文2号館)を戦った者(大学は早稲田)だが終わってみれば前科1犯で人生低空飛行の始まりだった。東大闘争は医学部の研修医問題に端を発した戦いであることを覚えている人は当事者以外に殆どいない。まあ42年前か。東大闘争は損した?以外に得るものがないと思っていたが精神医学に画期的な転換をもたらしたことを知った。戦いは無駄ではなかった。それは森山の本書を読んで頂きたい。さて統合失調症=スキゾフレイニアは近代=産業革命以降に発生した比較的新しい精神疾患として知られているがその意味するところは何だろう?精神科医は躁鬱病は体験出来る(北杜夫など)がスキゾは自覚的に体験できない。私は直感的に内ゲバ戦争の体験から分裂病は社会的なあるいは状況的な病ではないか、と確信していた。それは革マル派と中核派との戦争激化時に「盗聴」「尾行」「狙われている」という被害妄想患者が多発?したことからも伺える。吉本隆明宅を襲った青年もそうである。まあ実害はなかったらしいが。オウム事件のときは親戚の娘が「指名手配犯が家にいる」と妄想。分裂病を発症。警察が来たんだよ。驚いて。内ゲバ、オウムがなんでその人に統合失調か?そのメカニズムは依然謎である。それは森山の本書を読んで頂きたい。東大理化学研究所の遺伝子レベルの研究は税金の無駄使いである事業仕分けの対象にせよ、と蓮ほう大臣にメールしておいた。
1つの統合失調症「論」として
★★★★☆
著者の長年の臨床経験と学術的な背景から生み出された1つの統合失調症「論」である。
学術的な表記ではあるものの、逆にこういった感じの方が読みやすいと思われる方は
多いであろう(私もその1人)。
汎精神論を掲げているが、一番興味を惹かれるのは「関係妄想を軸に統合失調症を脱構築する」と
いう点だと思えた。それは大変面白い見解だと言えるだろう。
関係妄想は妄想という点で突拍子もないところがあるが、全てを自分自身に関係づける点において、
誰しもある条件を満たせば成り得るということが伺えた。しかしそれは関係妄想を抱かないための
方向性の提示でもある。
哲学を引き合いに出している点を充分に考慮して読んでいただきたい。
著者の主観色
★★★★☆
この本に先だって何冊か統合失調症に関する本を読んで見た。そこには統合失調症の原因は脳の器質的疾患であり、遺伝的要素も考えられる。と複数の本で書いてあった。この見解が一般的な解釈であるようだ。 翻って、著者はこの見解を否定する。そして、統合失調症は人間的葛藤のある種の「極北」状態だという。 つまり、この本は著者の主観色の強い、意見の表明であるようだ。 なので、統合失調症に関する学会で認められている様な一般的な知識を知りたければ他の本をあたるのが良さそう。ただ、この本に書かれている統合失調症の文学的解釈は面白かった。そして、医師による統合失調症概念の論争の変遷をまとめた部分にも興趣をそそられたので星4つ。
学術的過ぎて、新書としては疑問
★★☆☆☆
分裂病患者としてこの本を見ると、何の解説もなく難解な用語が頻出するため、一度で読みきることが難しいと考えられます。私はある程度の勉強はしていましたが、多少の勉強程度ですんなりと理解できるレベルではありません。特に第一章から第三章までは、読んでいるうちに投げ出してしまいたくなります。
内容を見る限りでは、古典的な(つまり難解な)哲学を基礎としてきた精神医学的な観点からの解釈論のように思えます。述べられている内容が正当なものかどうかは、難解な用語の問題もあって、判断すること自体が難しい。
また、出版マーケティングの観点から見ると、どのような読者を対象としているのかが不明確です。あとがきで述べられているように、あまりにも学術的過ぎる内容ですから、他の新書のように気楽に読めるような性質のものではありません。新書を気楽に読んでいることの多い一般の読者がこれを読んで分裂病を理解できるのかも疑問がありますし、偏見や差別の問題については触れられていません。
以上の理由から、どうやらこの本は多くの分裂病患者が自分を知るために活用しやすいものではなさそうだと判断しました。よって、私にはあまり肯定的に評価することができませんでした。
他の本と一緒に読む
★★★★☆
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