CFD がここにある
★★★★★
めまいがした。本質をとらえた素晴らしい本である。CFD に関わる全ての方に推薦する。
また日本語訳もすばらしく、不自然さが全くない。
名著である。
CFDについて網羅的に知るにはいい本
★★★★★
機械工学分野に比べて土木工学分野ではCFDについて網羅的に書いた本がほとんどなく、土木工学の一分野である海岸工学における数値波動水路(CADMAS-SURF)の研究報告書を読んでも、門外漢にはさっぱりな用語ばかりだったのですが、本書を辞書的に使うことにより、「そういうことなのか!」ということが多々ありました。また価格も分厚いハンドブックの数分の一であり、著者・訳者・出版社に感謝したいです。
①全体に内容が新しいので、いいと思います。
②CFDを勉強するという観点だけでなく、プログラムの適用性を判断するための尺度といったものを自分なりに噛み砕いて理解する上でも役に立つと思います。
③コンピュータ関連の本では、訳がおかしな日本語といった感じを受ける場合がままありますが、本書の場合は殆どなく、原書を紐解きたいという気にはなりません。訳者の力量が十分あるのだと思います。
④多数の参考文献が引用されており、さらに勉強を深めたい場合の入り口としてもいいのではないでしょうか。
⑤計算プログラムをインターネット経由で入手できるとの記載がありますので、今後試してみようと思います。
CFD利用者向け 数値流体力学の専門書
★★★☆☆
CFDソフト開発者ではなく、CFDソフト利用者に適した専門書。
これまでの多くの専門書は、数値計算理論の解説に重点があり、計算精度の高い数値計算法を追求する開発者向けであった。しかし、本書は、誤差の評価手法・格子分割や差分スキームによる精度差の評価手法などが掲載されていて、市販CFDソフトを使いこなそうとする利用者向けである。
構造解析にくらべて、まだCFD自体が使いこなしが難しいため止むを得ないことだが、構造解析における『機械設計における有限要素法の活用 チャールズ・E. ナイト (著), 単行本 (1997/10) 森北出版 』ほどは、こなれていないので★3つである。しかしながら現時点では名著である。
良書です
★★★★★
これはとにかくいい本です.出版直後に書店で見かけたときは,パラパラと見て,「レヴュー的なもので詳しい手法の説明はないのかな」と思い,購入しなかったけど,実はすごく良い本であることに気付いてすぐ購入しました.序盤は数値計算の基礎,特に誤差の評価に力を入れて解説しています.本を通じて有限体積法を用いてます.それだけに解法の説明はSIMPLE系がメインだけども,スタガードだけでなくコロケートについても詳細に説明しています.ただしデュアルメッシュについては軽く触れる程度です.また,非構造格子を用いるときはどう組むのかといった詳しい説明はありませんが,基礎を固めるには十分な本だと思います.