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東南アジアを知る―私の方法 (岩波新書)

価格: ¥864
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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彼は、年を取ってから仕事をした ★★★★★
鶴見俊輔曰く「彼は、年を取ってから仕事をしたんだよ」。

鶴見良行のキモは実際に現地へと赴き、歩き、記録をしたとこにある(もちろんその前にものすごい量の勉強をしているのだが)。

アジアという漠然としたものをバナナやエビといった自分の生活に近いものから捉えるという彼の視点から、自分とアジアや第三世界とは実はものすごく身近に結びついていて実は自分は多くの人を踏み台として生活をしているんだということを知ることができた。

今自分が生きている世界はそれだけで完結しているのではない。実はいろいろなところでいろいろな人やものと繋がっているんだ。だから、アジアを鏡として、今の日本での自分のというものを見つめなおさなくてはならないんだと思った。
裸足の研究者・鶴見良行の軌跡。 ★★★★★
ベトナム戦争から、バナナ、ナマコまで東南アジアを歩きながら日本を考えたフィールドワーカーの半世紀です。また、普通の民間人がどこまで真実に迫れるのか。自分で歩きながら考える人の指針となりうる本です。誰のために何をやるのか。学問の楽しさ、志の大切さを教えてくれます。
筆者の偉大さに触れられる本です。 ★★★★☆
東南アジアについて、具体的に何かを学ぶと言うより、東南アジアを研究してきた筆者の思考過程、研究過程に触れる、という感じの本です。
だから、東南アジアを知りたい人、というよりも、歴史を研究したい人、民俗学や文化人類学を研究したい人など、
とにかく全ての人に読んでもらいたいと思いました。

筆者は、東南アジアの研究を徹底的に現地を歩いて周り研究したフィールドワークの第一人者のような人らしい。
そんな中で、海に住む人々に注目してナマコの研究をしたり、という斬新な切り口を見せてきた。
いろいろな人々と交流しながら積み上げてきた遺稿集としてのこの本は、岩波新書とは思えないほどに熱意に満ちていて、

それでいて不思議に論理を踏んでいる。俗っぽく言えば、アツい。しかも具体に溢れている。でも…ちゃんと論理を踏んでいる。
ちょっとなかなか触れられない不思議な文章。これを読むだけでも一読の価値はある。また、随所に彼との交流を綴った

寄稿がある。その中には、あの、タイ料理研究家戸田杏子の文章も入っていて、鶴見氏の温かい言葉が彼女を育てたという。
筆者の人と交わり、現地を調べつくし研究する姿勢は真摯に学ぶに値する。
人の一生はその人がどんな人と交流してきたかでうかがい知れると思う。彼は超一流のステキな人らしい。

他の新書ほど具体的に何かを知ることができる、というものじゃないけれど、筆者の人生っていいなぁー・・・と。
なんか、小説を読んだ後みたいな感覚。