インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

エビと日本人〈2〉暮らしのなかのグローバル化 (岩波新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
Amazon.co.jpで確認
名古屋というと、海老フライという ★★★★★
名古屋というと、海老フライというくらい、有名な海老好き。
伊勢海老の産地に近いからだろうか。

日本だけでなく、世界の話題にも触れているので、
海外での海老の展開についても興味を持った。
20年後に書かれた続編 ★★★★☆
 鶴見良行らとエビ研究会を組織し、1988年に『エビと日本人』を書いた1943年生まれのインドネシア社会経済研究者が、その続編として2007年に刊行した本。1961年の輸入自由化以来、日本のエビ輸入は拡大の一途をたどり、現在国内消費の9割は輸入物となり、その大半はアジア産である。バブル崩壊以後、日本のえび輸入は停滞するが、グローバル化と欧米における魚食への転換により、米国が日本に代わり世界一のエビ輸入国となり(各国の一人当たり消費量については157頁参照)、中国も世界一のエビ生産国にして世界6位のエビ輸入大国となった。また、自然循環型の農民的粗放養殖に代わり、工業的な台湾式集約養殖が第三世界へ普及したことにより、世界のエビ生産の半分近くが養殖エビとなり、ウイルス問題もあって、主流はブラウン系のブラックタイガーからホワイト系のバナメイへ転換している。しかしこうした変化にもかかわらず、前著で論じられた問題は未だ解決されていない。即ち、第一に養殖池等の造成、原料・燃料の確保のために、「エビの保育園」であるマングローブ林が破壊され、持続可能性や災害対策の面で支障が出、また養殖池の排水による水質汚染、塩水による塩害、トロール船による海底の荒廃などの環境問題が発生していること、第二にエビでは巨大アグリビジネスの支配は希薄だが、南北問題と180頁の支配構造に由来する搾取と低賃金労働が続いていること、第三に北の消費者が贅沢になり、南の生産者の状況を知らないまま、食品の加工まで南に委託する中で、食の安全性への不安が払拭されないことである。著者はこうした状況を踏まえ、北自身の内部変革をも模索しつつ、限定つきでフェアトレード(202頁)の活動に期待を寄せて本書を締めくくる。本書は前著に比べて、やや歯切れが悪い感があるが、著者自身の足で得た最新の知見が得られる点で有益である。
トコトン足で書かれた「エビと日本人」 ★★★★★
 「円」に力があった時代、日本人が世界から「食」を買い漁った時代。国境を越えて、日本人が「グローバル化時代」を謳歌した時代、その時世界では何が起こっていたのか、逆に日本の生産の現場では何が起こっていたのかを訪ねトコトン足で書かれた一冊です。
 ごくごく普通の日本人がより安価に「エビ」を食べること・食べることを望むことが、そこに経済の論理と組織が介在することによって、めぐりめぐって世界の各地に何をもたらすのか?
 現地の文化と環境に大きな変化をもたらし、場合によっては食の安全を脅かす事態を引き起こす。
 「エビ」から見えて来る世界の姿を見詰めながら、経済の成長著しい隣国中国の13億人の食の嗜好の変化と動向に思いを馳せた。
 本書に注文を付けるとすれば、現場報告から導き出される著者の将来展望と予測或いは日本人への警告を読みたかった。
エビを巡る多面性がよく理解できました。 ★★★★★
特に印象的だったのが136Pの『食べ方がプアな日本人』と180Pの『エビの上流と下流』という本文です。最近の中国餃子問題に通じるものがあると思います。
物事の結果は、一側面ではなく「多面的な要因からくる」という良い証左だと思われます。現代日本における「現象」が世界に波及していく様相を「エビ」という食材を通じて非常にうまく表現されておられます。
ここまでしてエビを食べる? ★★★★★
20年前に出版された「エビと日本人」を読んだのは2年くらい前だったと思います(以後、様々な食事にエビが入っていることを意識するようになりました)。面白く読めましたが、やはりその後が気になっていて、本書をすぐに購入しました。
前著では養殖技術の進歩と環境への危惧が主題でしたが、本書ではエビを中心に、世界の貿易量の拡大、南北格差、自然との関わり方などが理解できます。
日本の食料自給率は39%といわれていますが、ここまでしてエビを食べる必要があるのかというという著者の主張には、なんとなく「資本主義には勝てないな」という諦観も含まれているように感じました。