垂直学習より水平学習が効率がいいらしい
★★★★☆
メタ認知、という言葉がおもしろそうだったので、手にとって見た。
内容をひとことでいうなら、効果的な学習方法の紹介、である。
ただし、単なる経験則ではなく脳科学やメタ認知(=人がどのように対象を認知しているかについての知識≒心理学)の知見に基づいていて、学問的土台がしっかりしているので読んでいて安心感がある。
筆者が特に参考になったのは、垂直的学習と水平的学習、という話題。
ブロックを積み上げていくように学問分野ごとに知識を学んでいくよりは、分野をまたいで関連する知識を水平的に学んでいくほうが、学習効率が高いらしい。
新しいことを一から勉強していくのは骨が折れるが、興味の赴くままつまみ食いをしていってもいい、というお墨付きをもらったようなものだから心強い。おおいに参考にしたい。
一読の価値はありました
★★★★☆
時代の変化が急速に訪れる現代では、一度勉強したものは生涯にわたって役に立たない。
そのためには、常に新しい能力をかくとく最新の知識を習得することが新しい時代に適応するためにも不可欠になってくる。
本書のコンセプトは非常に納得できるものでした。
速読の練習方法や、第二外国語を上手に学ぶ方法なども書かれていて、学習方法に困ったときは一読の価値はあると思います。
効果的な学習方法についての記述もあり、非常に役立ちました。
ただ、メタ認知について感心のある人ならいいのですが、学ぶ技術を手っ取り早く学びたい人にとっては、能科学の説明が長く続くのは苦痛で、それぞれの章の文末などに要約を載せておいて欲しかったです。
翻訳だと難しいかもしれませんが・・・
良書でした。