インドを発祥としている宗教が歴史の流れと共に解説されているのが、本書である。１つ１つの宗教のついてはあまり詳しく説明されていないが（なんといっても本書は１４０ページ前後しかない！）、像や建築物などの写真が豊富であり（本書の半分は写真のスペースである。）、理解を助けている。また、『資料篇』という形で古代の文献が日本語訳されており、興味をそそられる。

インドの宗教を学ぶ上で、入門という意味ではとっつきやすくはあるが、詳細もしっかりと学びたい人には少々物足りないであろう。