都市から出発して経済学を歩く
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経済学部に入ると、1〜2年生の間は経済理論やら経済史やら抽象的な科目ばかり勉強し、専門課程に進んでから、実社会に近い応用科目にとりかかるのがふつうです。
この本は専門課程の応用科目「都市経済学」「経済地理」の教科書なのですが、とりあえず、経済理論や経済史の知識なしでも読めてしまいます。
その上で、背景にある経済理論や経済史をもっと勉強したくなったら、参考文献リストが充実しているので、片っ端から読んでいけば、経済学全体の力もついていきます。
つまり、実社会に近い応用科目から経済学に入っていく、という、ふつうとは逆コースで勉強できます。
もし、「都市や地域の問題を解明し、解決するんだ!」という強い意志を持って経済学部に入られた方ならば、入学式の前に、この本を読むといいでしょう。