少し上の貿易を学びたい人へ
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著者は、東京大学卒業後、国際開発センターでの勤務を経て、ウィスコンシン大学で経済学博士を取得、NY大学、慶応義塾大学で助教授を務められた方で、国際貿易の世界でアクティブに活躍されています。この本は、「経済セミナー」に掲載された記事をまとめられたものだそうですが、学部上級から修士レベルの学生にまで使えるテキストになっています。経セミに書かれたものだけあって、文章や内容や分かりやすい説明になっていますし、理論だけでなく、現実の話題も入っていて、興味を持ちやすくなっています。ただし、この本を理解するためには、最低限高校数学は理解していないと難しいでしょう。