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残虐記 (新潮文庫)

価格: ¥497
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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シロクマ店長文芸専門店パート1 ★★★☆☆
失踪した作家が残した原稿に書かれていたのは。作者が少女時代に監禁に遭い自分が被害者であったことであった…。過去の記憶の中からこの監禁に関する被害者の少女の真の気持ちが溢れ出すが…!?★監禁被害者となった少女の心の闇が、なんとも不気味なのだ…。読者としては、「監禁」というむごたらしい事件の遭遇したために少女の心の成長がストップしてしまったのではないかと思うが…。少女の心は、誰も知り得ない程成長しているのである…。そして…。加害者の曲がりくねった幼い頃の生活…。ベースとなる物があってやっぱり、事件はあるのだと…。ラスト何よりも驚いたのが、被害者の少女と当時彼女を担当していた検事宮坂氏が結ばれてしまう点だ。妻の失踪は、夫の宮坂氏をはじめとすろ大人達の「想像」や「邪推」に耐えられなかった結果だ。「想像」するって事は、時になんとも恐ろしい人間の所作なのだろうか!!
ケイティズ書房 ★★★★☆
 小説家が、自分が10歳の時に誘拐監禁をされた被害者であることを書いた手記を残して失踪する。その失踪のきっかけは、無期懲役となった加害者が釈放され、その加害者から届いた手紙である。 10歳の少女の視点から語られるその時の様子は、息を飲み、その細やかな描写はさすが桐野さんなのです。「OUT」を読んだ時の、ある種の衝撃を思い出しました。 監禁事件だけで終わらず、色々伏線も容易されていて、読み応えがあります。最後まで「えっ?」と思う要素がいくつも出てきて、飽きません。 監禁事件を通して、様々な人間の陰の部分を冷めた眼で描いてあります。この本を面白いと思う自分が、いかに残酷な人間かということに行き着いちゃいますけど・・・。 
緑が丘書店 ★★★★★
少女誘拐監禁事件をモチーフに描いた小説。
スパテク本屋さん ★★★★★
163(08-08):虚像・・・・・・幼少時代に1年もの間監禁されていた女性作家、彼女のもとに刑期を終えた被告人から一通の手紙が届く。手紙は彼女の闇の記憶を呼び起こす。彼女の過去とは・・・・・新潟少女監禁事件を元にしたフィクションです。題材だけでも重く深い物語になるのですが、作者はそこに人の生きるための本能と人の際限のない暗い想像力の怖さを加えています。ある時は矛盾を抱え、ある時は単純になる人の心。かなり考えさせられました。ベースが狂気の話ですので弱ってる方は注意ですが。。。☆気持ちが滅入ってない方☆好奇心旺盛な方☆闇を持つ方、オススメ。
510キンダーハイム ★★★★☆
最後まで主人公目線なのがよかった。 主人公目線とゆうことは犯人やその他の登場人物の心の闇や思いが全て主人公の想像でしかないとゆうこと。 主人公はそうすることで自分を守ってきた。 性的人間になることでしか自分を守れないほど傷は大きかったから。 ただ想像であって真実でない中途半端さにストレスを感じる人もいるかもしれない。 でもこの中途半端さが一番リアルだと思う。
masamism books ★★★☆☆
恐ろしいです。テーマ自体恐ろしいが、桐野夏生の手に掛かると本当に事件が一筋縄ではいかないんだな、と実感しました。ひとつエグい、そしてもうひとつエグい。最後にもエグさが待っていて、謎も残ります。
すずしげ堂だより ★★★☆☆
そして作家は何処へ?
Favori ★★★★☆
新聞に載っている出版社広告欄で見掛けて、興味ひかれた一冊です。まだ味読ですが…。