Sound Loaded
価格: ¥1,740
そのよく動くヒップや憂いを含んだ美ぼうを追いかけて世界を駆けめぐってもいいと女性たちに思わせたばかりか、チャートをにぎわせた「Livin' La Vida Loca」では、腰をくねらせつつ、ポップスに待望久しかったセックス・アピールとエネルギーをぶち込んだリッキー・マーティン。この英語で歌った2枚目のアルバムでは、「Come To Me」、「Nobody Wants To Be Lonely」、「The Touch」といったクラクラするようなバラードでロマンティックな一面を存分に見せつける。だが、このラテン・ラヴァーのスーパースターとしての地位を約束するのは、またしてもセクシーなラテン・ダンスだ。『Sound Loaded』のほとんどのチューンで、リッキーがあえぐようなホーンやお尻を振り回したくなるようなサルサのグルーヴに乗り、「Livin' La Vida Loca」のスタイルで歌っている理由は、たぶんここにある。歌の中で彼を誘惑する女たちは、 “ハンサムだったり切れ者だったりする道化ども(fools who are handsome or clever)”(「Are You In It For Love」)を魅了し、“見かけは花のようだがハチみたいに刺し(like a flower and sting like a bee)”(「She Bangs」)、“リヴィエラまで行って踊りたい気分(feel like dancing down on the Riviera)”(「St. Tropez」)にさせるのだ。ラテン・スタイルをさらに強調するチューンとして、腰振りダンスのスペイン・ヴァージョンといえる「She Bangs」、「Loaded」、そして聴く者を抱きしめるかのような「Come To Me」がある。これほどのエロさをふりまきながらポップをやるなんて、よほど特別なスターでなければできないことだ。リッキー・マーティンは、それを完ぺきにやれると証明した。(Dan Gennoe, Amazon.co.uk)