人間の脳が実際にどのように働いているのかを画像にして調べる「ブレインイメージング研究」、その第一人者による「脳」のお話。小学校高学年を対象に、平易な言葉で最先端の脳科学について解説する。
自らの実験結果に驚きながらも著者は言う。「わたしたち人間の脳の中でもっとも大切な場所が「前頭前野」とよばれるところです。体の筋肉と同じように、前頭前野もたくさん働かせ、きたえることによってたくましくなります。わたしは数かずの実験で、単純な計算や音読、そして文字を書くなどの、いわゆる「読み書き計算」が、その前頭前野を活発に働かせることを発見したのです。」
さらに本書は、よい脳をつくるじょうずな勉強方法へと言及し、自分の脳は自分で育てていくものという考え方を子どもたちに提示する。また、指先の細かい運動で頭がよくなるというのは本当か? 好き嫌いの気持ちは脳のどこから出てくるのか? といった脳に関する疑問や謎についても分かりやすく説明。すべての章において、実際の実験結果である脳の画像が多用されており説得力もある。
「こんな勉強が大人になった時に役に立つんだろうか」と思いながら勉強をしている子どもたちやその親たち、さらには教育改革の現場にいる教員にぜひ読んでもらいたい。「勉強すると、脳がいっぱい働く。それを何度もくりかえすことで、自分が生きていくときに、どこかできっと必要になる道具をつくっているんだ」ということが腑に落ちる価値ある1冊。(小山由絵)
まま♪てぃーちゃー
★★★★★
説明文的で内容も難しいところがあり、読むのはちょっと大変かもしれませんが、高学年からおすすめします♪脳科学者で有名な川島先生が子ども向け(中学生くらいですかね)に書いた本です♪脳のことはもちろん、さまざまな勉強に関する疑問が実験結果をもとに論理的に展開され、解決されていきます♪高速道路の例えはとてもわかりやすくて良かったです♪
光る言葉の本屋さん
★★★★☆
計算練習は、単に計算力をつけるだけでなく、脳の活性化に役立ってる、という興味深い主張をしています。基礎基本の徹底に書かせないヒントが盛りだくさんです。
Dreamkids Books
★★★★★
最新の脳科学の成果が、川島隆太教授のわかりやすい語り口で明らかに・・・。画期的な1冊です。ファミリー・サイエンスブック。カラーの図版で楽しく理解できます。小学生から大人まで、そして教育関係者の皆さんの隠れたベストセラー、ロングセラーです。とにかく読みやすい一冊です。
ようこそ、本の森へ
★★★★☆
脳のどの部分がどういう働きをするかという研究の第一人者が、小学生にもわかるように書いた本。結論から言うとこつこつ勉強して脳を鍛えようね、という至極真っ当なものなんですが、テレビゲームより単純計算の方が脳の使う部分が大きい、とか読書や音読が脳を育てるのに最適とか、科学的に説明されると納得しちゃうから不思議です。
さとうママ。の絵本箱
★★★★★
小学校高学年には読めるかな?という感じ。すんごく分かりやすい!これ読んで、さらに「自分の脳を自分で育てて」いってほしいなぁと思いました。
すずかの屋根裏書店
★★★★☆
脳のごはんには、「音読」と「単純計算」がいいということを、脳の活動箇所を図示しながら説明している。小学校高学年向きだが、大人にもためになる本である。
★優愛書房★
★★★★☆
人間の脳の働きをカラー図を多用し、わかりやすくなっています。読み書き計算、やはり大切なのだなと深く納得。子供向けですが、大人も読み応えあります。
あ い 書 店
★★★★★
最先端の研究に取りくむ脳科学者が最新のブレインイメージング研究成により、わたしたち生きている人間が、いろいろな行動をするときに、脳のどの部分がどのように活動するのかを明らかにしている。この機械を使うと、まるで、脳を頭の中から取りだしたような状態で見ることができます。またこの本では脳科学者の立場で「たくましい脳を自分自身で育て、じょうずに使う方法」を子どもたちへ伝授している。
Dreamkids Books
★★★★★
最新の脳科学の成果が、川島教授のわかりやすい語り口で明らかにされます。ファミリー・サイエンスブック。カラーの図版で楽しく理解できます。