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環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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環境問題の構図を正しく理解し、考えるための第一歩 ★★★★★
筆者は、世の中に流通している「環境問題」のウソについて、4つの事例(地球温暖化問題、ダイオキシン問題、外来種問題、自然保護)を取り上げて解説している。最初の2つについては、著者以外にも言及している人が居るので目新しさは無いが、後半の2つについては著者のオリジナルな論考であり興味深い。科学理論は種々の仮説(論考)を戦わす(議論する)ことで進歩するものであり、オリジナルな論考は科学の進歩に不可欠である。

外来種問題は、一時期メディアに取り上げられ世間を騒がせたが、生物学者らしい視点で論考していて面白い。既存の生態系に新しい生物が加わることで、生態系が変わる、とうことを、良い悪いではなく単に「起こりうること」という立場で捉えている。これだけ人間の活動がグローバルになってしまったため、そういうことは簡単に起きてしまう。人類の進化による必然であるといえる。特定の生物を意図的に混入するのでなければ、混ざってしまった外来種の存在は認められるべき、という立場である。筆者には、そのことに対する良し悪しの判断はありません。なぜなら、生物の進化はそうやって起きてきたからである。以前のほうが良い、という価値観があるから、外来種を取り除く、という行為が発生するのだと言える。

また、著者は、人間だけ「他の生物と違う」という立場で自然保護を捉えている。人間だけ天敵がいなくなったのは、圧倒的に発達した脳のお陰です。肉食動物がその身体的機能の優位性で草食動物を餌にして(利用して)生きているのと同じく、人類は、種の保存のために、知恵を使って、人類以外の動植物を支配(活用)しています。これは必然であり、行き過ぎない限り、自然の摂理なのかもしれません。

この本は、世間で流通している情報を何の批判も無く(思考停止状態)信じることに対する若者への警鐘である。そのためか、少し扇情的な書き方をしているのが損をしてると思う。
 
結局、自分で… ★★★☆☆
考えることが大事だ、ということを主張する本でしょう?まぁ、日本人は喉元過ぎれば熱さ忘れる人種ですし、邦人を最も過激に攻撃する民族ですから。
「バカ」と人に簡単に言うやつのほうが「バカ」 ★★☆☆☆
せっかく多数派に黙殺されそうな“正論”をあげて、人々を
税金の無駄遣いや非効率から救おうとする著者の方向性は正しいと思うのに、
決めの箇所で「バカ」を多用するのは、何なんだろう・・

効果とコストの比較検討問題は、特に施策選択の場面では、これから重要な要素だと思うし
それが誤った思い込みや、一部の権益のために曲げられて
本来最も効率的な選択から外れているのならば、それは悲劇だし、
この本の著者の説を、政府や地方自治体や他の国々も十分に斟酌考慮して
その結果、住民にとって最少経費で最大効果がもたらせるのなら、この本の存在意義も大きい。
でも実際は、人をバカにした表現が鼻に付くこの本がそのように善意に活用されることはないだろう。

環境問題は、身近すぎて、かえって取り組み方を見誤りやすい。
正直、日常生活する私達も、情報量ばかり多くて
現在の方向性が正しいのかウソなのかも、判断しかねている。
だから、もう少し優しく、丁寧に「バカ」でも納得できるように書いてよ。
少なくとも私は、人のことを軽々しくバカと言う人間の意見は、どんな内容であっても信用できないから。
問題提起として非常に重要 ★★★★☆
 環境問題と一口に言ってもウソっぽい話から深刻な話までいろいろあるはずだと思っていた。BBCの番組「地球温暖化詐欺」ではないけれど、そういう疑問はあっていいはずだ。世の中で言いはやされている環境問題には沢山のものがあって、その中には利権がらみのウソが混じっているに違いない。
 そういう疑問に切り込んだのが本書である。平易な文章でわかりやすく問題を提起しているので一読の価値はある。

 筆者は誤解を怖れずに、温暖化とダイオキシンの汚染、生物の生態系について言及しているが、進んで環境破壊を提唱しているのではなく、環境を保護するための費用対効果や、役所がらみの環境保護に対する矛盾、人為的な影響の限界などを述べているだけだ。

 温暖化については結論として、温室効果ガスへの疑問、ダイオキシンについては半致死量から見た無茶な規制、外来種という動植物の一部を駆除しようとすることへの疑問を述べている。
 環境保全は大事だが、ほどほどにしていればいいと思う。ムダは良くないが、しょうがないものはしょうがないということなんだろうね。
問題の指摘はするどいが建設性に欠けている ★★★☆☆
環境問題に関する議論にはウソがおおいという. 同様の趣旨の本として 武田 邦彦 の 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」 (1, 2) がある. 本書では地球温暖化問題,ダイオキシン問題,外来種問題,自然保護の 4 点がとりあげられていて,そのうち最初の 2 つは前記書とかさなっている. ウソをあばいて読者がだまされないようにするのはたしかに重要なことだが,本書では現在主流の論点がくずされたあと,かわりにどうしたらよいのかがほとんどわからない. 最初の 2 つの問題に関しては前記書のほうがもうすこし建設的な議論をしているようにおもう.